「開幕戦でもロングランをしているし、クルマの安定感があるのは分かっている。決勝重視と言えるかな」

 可夢偉は3月の岡山テストで30周のロングランを行っており、さらに開幕戦の鈴鹿でも誰よりも先に序盤にピットへ向かい、前方がクリーンな状態でロングディスタンスを走り切る作戦を採用。この日の朝の走行でも決勝を見据えてユーズドタイヤで多くの周回を重ねるなど、決勝に向けたロングランに関してはセットアップの方向性、そしてタイヤの使い方という面で大きな手応えを得ている様子だ。可夢偉も決勝への自信を言葉にする。

「スタートがすごく重要だということも前回のレースで分かったし、スタート決めてレースペースが良ければ問題なくレースを戦えると思う。そのパズルさえ組み合わせれば、そこそこ戦えるかなという感覚です」と可夢偉。

 さらには、ほとんどのドライバーが「オーバーテイクが難しい」と声を揃える岡山のコースにも可夢偉節で応える。

「OTS(オーバーテイク・システム)を使って鈴鹿の直線で抜ける時代ですから。そう考えたらここも難しいわけではないと思います。鈴鹿の1コーナーはきちんとブレーキングをするわけではないコーナーなのに抜ける。ここはコース幅は狭くてすごく勇気はいりますけど、あれだけ長いストレートのあとのブレーキング勝負になると考えると、個人的には鈴鹿より抜きやすいような気がしています」

 明日の決勝は果たして可夢偉のオーバーテイクショーを見ることができるのか。それとも、初PPを獲得した石浦が逃げるのか、はたまた、予選Q2の1コーナーでタイヤをロックさせたという前回ウイナーのアンドレ・ロッテラー(予選13番手)が巻き返すのか……7年ぶりの開催となった岡山での国内トップフォーミュラ戦は、ひと筋縄では終わらなそうな雰囲気だ。

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