首位の山本は、最後までライバルを寄せ付けずにトップチェッカー。13年最終戦以来となるキャリア2勝目を挙げ、シーズン最終戦にして“復活”を果たしたホンダのエースは「レースは本当に不思議。辛いこともありますが、こういうレースがあるからこそやめられないですし、また次も頑張ろうと思いますね」と歓喜の涙に濡れた。またこの優勝は、ホンダ陣営にとっても珠玉の今季初勝利となった。続いて2位には一貴が入り、オリベイラが3位表彰台を獲得している。
そして、ランキング首位の石浦が4位でチェッカー。これにより石浦は、シリーズ参戦6年目、シートを失っていた時期も含めるとデビューから8年目にして初のタイトルを獲得。マシンを降りた石浦は、涙も見せながら次のようにコメントし、初戴冠の喜びにひたった。
「前を追いかけたり、後ろから追いつかれればそちらに集中できるのですが、ひとりになると集中力を保つのも大変でした。それでも落ち着いていられましたし、チームからも無線が入り『そのままでいいよ』と言われ、すごく気が楽になりましたね。プレッシャーはありましたが安定した決勝になりましたし、チームの雰囲気も明るくリラックスできたので、すごく助けられたと思っています」
5位には平川、6位に中山が続き、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)との接触もあった小暮卓史(DRAGO CORSE)が7位に。8位に国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が並び、最後尾スタートとなったものの怒涛の追い上げを魅せた可夢偉が9位フィニッシュを果たしている。