更新日: 2020.12.21 11:15
トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第7戦富士 レースレポート
2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦富士
坪井翔が最終戦を制し今季2勝目
最後尾スタートのN.キャシディが4位
平川亮は6位で惜しくもタイトル獲得ならず
スーパーフォーミュラの今季最終戦(第7戦)が富士スピードウェイで行われ、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が今季2勝目。ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)は最後尾から追い上げたが4位、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は6位でフィニッシュし、惜しくもタイトル獲得はなりませんでした。
全日本スーパーフォーミュラ選手権の2020年シーズン最終戦となる第7戦が12月19日(土)、20日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
新型コロナウイルス感染症の影響により予定よりも大幅に遅れて8月末に開幕した同シリーズも、4カ月で7戦という過密スケジュールの末に、ついに最終戦を迎えました。
今季のスーパーフォーミュラは、特別に7戦中の5戦分のみを有効ポイントとして計算、予選の順位でもポイントが加算されるなどの特別規定で争われています。開幕戦をポール・トゥ・ウインで制するなど前半戦でポイントを稼いだ平川が、後半戦では不運に見舞われながらも、ライバルと同点でのランキング首位につけており、チャンピオン獲得を目指し最終戦に挑みます。
そして、ディフェンディングチャンピオンであるキャシディも9点差のランキング4位につけており、他車の結果次第ではあるものの、逆転タイトルの可能性を残しての最終戦となります。
12月後半という、国内トップフォーミュラとしては史上初となる“真冬の”富士での開催となった今大会、前戦に引き続きタイヤウォーマーの使用は許可されますが、それ以外の要素もまったく予想ができないなかで、タイトルを賭けた熱いバトルに注目が集まりました。
■予選
今大会の19日(土)は専有走行とフリー走行のみで、予選と決勝は20日(日)に両方行われるスケジュールでの開催となりました。快晴となった20日(日)午前9時55分、予定より10分遅れで気温7度、路面温度10度のコンディションでノックアウト方式の予選が行われました。
Q1はここまでのランキングで2グループに分けて実施。A組ではトヨタ勢の最上位に付けていたキャシディが、セッション後にトラックリミット違反(走路外走行)としてベストタイム、セカンドベストタイムを抹消され、最後尾へ後退。
石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が4番手、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が5番手、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が6番手、そしてキャシディの後退により大嶋和也(ROOKIE Racing)が7番手に入り、Q2へ進出。国本雄資(carrozzeria Team KCMG) が9番手、キャシディ10番手でQ1敗退となりました。
B組では、平川がトップタイムをマーク。坪井が3番手、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が5番手、山下健太(KONDO RACING)が6番手でQ2へ進出。小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)は9番手で予選を終えることとなりました。
14台と予選では最多台数がアタックするQ2では、トヨタ勢はQ1のタイムに届かないなど苦戦する車両が多く、坪井が4番手、平川が6番手とこの2台のみがQ3へと進出。大嶋が9番手、関口が10番手、中嶋11番手、石浦12番手、フェネストラズ13番手、山下14番手と、厳しい結果となってしまいました。
Q3では、タイムをのばすことのできなかった平川が8番手。坪井は最後のラップで1分19秒台に入れる快走を見せましたが、僅か0.017秒ポールには届かず、最前列2番手から午後の決勝レースに臨むこととなりました。