レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

投稿日: 2022.04.23 22:00
更新日: 2022.04.25 15:43

P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 予選レポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーフォーミュラ | P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 予選レポート

SUPER FORMULA 2022
P.MU/CERUMO・INGING Race Report
第3戦 鈴鹿サーキット 2022年4月23日 予選
天候:晴れ 路面:ドライ

#38 坪井翔
予選:7番手

#39 阪口晴南
予選:20番手

 4月9〜10日に静岡県の富士スピードウェイで開催された第1戦/第2戦からわずか2週間。2022年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は、舞台を三重県の鈴鹿サーキットに移し第3戦を迎えた。

 世界屈指のドライバーズサーキットで、坪井翔、阪口晴南のふたりのドライバーにとっても気合が入るコースのひとつ。第1戦/第2戦と今回の第3戦の間にSUPER GTの開催もあり、チーム、ドライバーともに非常に多忙なスケジュールのなかではあったが、富士での不調を打開すべく、鈴鹿サーキットへ乗り込んだ。

フリー走行

4月23日(土) 09:50〜11:20 天候:晴れ 路面:ドライ
ベストタイム #38 坪井翔 1’38.061/#39 阪口晴南 1’39.922

 富士での第1戦/第2戦と異なり、今回の第3戦は2021年までと同様に土曜日にフリー走行と公式予選、日曜日にフリー走行と決勝が行われるスケジュール。迎えた4月23日(土)は、春らしい暖かな陽気のもと、午前9時50分からフリー走行がスタートした。

 すでに鈴鹿では、3月7〜8日に行われた公式テストでチームは2日間の走行を重ねていたが、テストでは初日、2日目ともに坪井がトップタイムをマーク。非常に大きな手ごたえを得ていた。ただ、その3月のテストとは異なるのが、気温が大幅に上がっていること、そして今回併催となる二輪JSB1000の走行があることだ。これによるコンディションの変化にどう対応していくかが要求された。

 気温20度、路面温度27度というコンディションのなかで迎えたフリー走行では、坪井がピットアウト後連続周回を開始。阪口は一度ピットに戻り、その後ラップを重ねていきまずはワンアタック。坪井は1分38秒453、阪口は1分39秒976をマークした。

 その後、赤旗中断がないままセッションは進んでいき、坪井は公式テストでの感触に近づけつつセットアップを進め、阪口は不調を脱するべくさまざまなトライを行い、残り3〜4分というタイミングで坪井、阪口ともにピットアウト。チェッカーに向けアタックシミュレーションを行っていく。

 ここで坪井は1分38秒061というベストタイムをマークし7番手につける。一方の阪口だがタイムが伸び悩み、1分39秒022というベストタイムで21番手で終えた。富士から続く不調に、阪口は頭を悩ませることになった。

2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

公式予選

4月23日(土) 15:10〜15:52 天候:晴れ 路面:ドライ
ベストタイム #38 坪井翔 1’36.910(Q2)/#39 阪口晴南 1’37.924 (Q1)

 第1戦/第2戦富士では「レースウイークまでにバランスが大きく変わってしまった」という坪井だが、この第3戦鈴鹿では「少しバランスは変わっていますが、公式テストのときのようなフィーリングで走れている」と好感触を得ており、「今回の予選は楽しみですね」と期待をもたせるコメントを残していた。一方の阪口は「富士とは異なるところを注目していたりもしますが、それが今のところ実っていない」と苦しみながら予選を迎えることになった。

 午前のフリー走行の後、スーパーフォーミュラ・ライツの予選、ひさびさにドライバーたちもピット前に立ったピットウォーク、さらに今回併催となっている二輪JSB1000の決勝レース1を経て、午後3時10分からスーパーフォーミュラの公式予選がスタートした。今回、Q1のA組からは坪井が出走した。

 薄曇りでやや風があるなか、気温24度、路面温度31度というコンディションのもと、第1戦同様、ウォームアップに手ごたえがあった坪井は、ややタイミングをずらし残り7分でピットアウト。一度ピットに戻った後、残り3分のタイミングを狙い再度コースイン。タイヤをウォームアップさせアタックに入っていった。3周目、セクター2、3と最速タイムをマークしてきた坪井は、1分36秒944を記録。2番手でQ2進出を果たした。

 続いて午後3時25分にスタートしたQ1のB組に出走したのは阪口。コースオープンとともに一度ピットアウトすると、坪井同様一度ピットイン。残り5分で再度コースインし、2周のウォームアップを使ってアタックに入っていった。ただ、フリー走行での苦しさはまだ続き、1分37秒924と午前中からタイムを上げたものの、結果は10番手。Q1で予選を終えてしまった。

 Q1の後、午後3時45分からスタートしたQ2。坪井は残り3分までピットでステイアウトし、コースインした後しっかりとタイヤを温めアタックラップに入っていく。

 直前のQ1でも好調であったことから、ポールポジション獲得への自信をもってアタックしていった坪井は、セクター3で最速タイムを記録しノーミスのアタックを展開する。ただライバルたちのタイムの上げ幅が大きく、チェッカー時点での結果は5番手というものに。さらにその後2台がタイムを伸ばし、最終的に坪井の予選順位は7番手となった。

 午前のフィーリングが良かっただけに、坪井にとっては悔しい結果に。最終的に、予選での妨害行為によって#18 国本雄資が3グリッドダウンとなることから、P.MU/CERUMO・INGINGは坪井が6番手、阪口が20番手から決勝レースを戦うことになった。

ドライバー/監督コメント
#38 坪井翔

「午前のフリー走行、予選Q1の感触も良かったのでポールポジションを狙えるかな、とQ2に臨んでいきました。Q2でもフィーリングは悪くなかったのですが、まわりがQ2で速くなりこの順位になってしまいました。ちょっと悔しいですね。失敗したわけでもないですし手ごたえも良かったので、なおさらショックが大きいです。富士での第1戦/第2戦に続きまた難しい順位からのスタートとなってしまいましたが、7番手ということで決勝レースのペース次第では表彰台はまだ狙える位置だと思っています。富士のスタートではクラッチのトラブルなどもありましたが、そういうことがないようにしたいのと、第1戦でのペースの良さを再現したいですね」

2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

#39 阪口晴南

「まわりのタイムの上がり代をQ1のA組で見ることができましたし、過去にもこのタイムで走ったこともあるので、それを意識をもってアタックしていきましたが、午前のフリー走行のときからセクター1がやはり厳しく、フィーリングどおりの結果となってしまいました。予選に向けてチームの皆さんが頑張ってくれて走りやすい状態にはしてもらえたとは思いますが、そもそもの速度域がまわりより劣っているので、一刻も早く取り戻さないといけませんね。鈴鹿サーキットでのレースはいつもいろいろなことがありますので、なんとかそれをかいくぐって決勝では順位を上げていきたいですし、ポイント獲得を目指して頑張っていきたいと思っています」

2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

立川祐路監督

「坪井選手は午前中から調子も良く、予選ではQ1を2番手で突破することができましたが、Q2では少し伸びが足りませんでしたね。Q2のコンディションの変化などに対する詰めが甘かったのかもしれません。本人がいちばん悔しがっていますが、残念な位置になりました。調子自体は悪くないので、明日挽回できるようにしたいですね。阪口選手については、今年に入ってからずっと調子が良くなく、何をしても苦しい状態が続いてしまっています。セットアップ等も含め、根本的な解決に至っていないので、状況は深刻です。坪井選手のセットアップを採り入れたりもしていますが、明日に向けて頑張ってなんとか状況を打開していきたいと思っています」

2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 立川祐路監督(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 立川祐路監督(P.MU/CERUMO・INGING)


関連のニュース

スーパーフォーミュラ 関連ドライバー

スーパーフォーミュラ 関連チーム