決勝レース(65周)5月21日(日)14:00~
 土曜日に比べると、日曜日のオートポリスは上空に薄い雲を浮かべるようになり、まるで2万人近く集まった観客に対し、少しでも過ごしやすく……と配慮しているかのようにも感じられた。

 スタート前に行われる20分間のウォームアップでは、まず決勝で用いるタイヤのスクラブを最初に行い、周到に準備を進めていた「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」。その様子からも、少しも勝負を諦めるような意識がないことが、はっきりと見て取れたはずだ。

 今回のスタート担当は久保選手。このところ恒例となっている白バイとパトカーの先導による、今回は大分県警のパレードランでまずはグリッドを離れ、その後にフォーメイションラップが行われる。

 そしてグリーンシグナルの点灯と同時に、レースが開始。1コーナーでの混乱もなくクリーンスタートが切られ、まずは久保選手がポジションキープに成功する。前を行く車両に離れることなく続き、「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」はチャンスの到来を待つこととなったのだが……。

 5周目の最終コーナーでピットスタートから追い上げていたGT500車両がスピン。コース上に横たわり、これを久保選手は右側からかわそうとしたのだが、スペースが足らず激突してしまったのだ。

 フロントに大きなダメージを負った「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」は、その場でストップし、無念のリタイアを喫することに……。あらゆる戦術を駆使して、決勝での追い上げを誓っていただけに、あっけない幕切れとなってしまった。

 久保選手は軽く首を痛めただけで、大きな怪我などなかったのは不幸中の幸い。次回のSUGOのレースまで2か月のインターバルがあるものの、その間に公式、タイヤメーカー含め3回のテストがあることから、早急にマシンの修復を行ってテストでは再び万全の構えで、なおかつ有意義なテストが行われることを期待したい。

嵯峨宏紀選手
「アクシデントは僕もモニターで見ていましたけど、まぁ避けられませんね。仮に僕がスタート行っていたとしても避けられなかったと思うし、凛太郎に怪我がなくて良かったです。まぁそうですね、レースはこういうものだと思います。メカニックはもう、これから修理でハードワークを強いてしまいますけど、それに応えられるようなレースが、次こそできればと思っています」

久保凛太郎選手
「みなさん、ご心配かけました。僕は無事です、首がちょっと痛いぐらいです。いろいろ作戦を考えて、今後のレースのためにもデータをしっかりと取らなきゃいけないレースだったんですが、前の方のスピンを避けようもなくて、当たってしまったという感じでした。あそこは完全なブラインドではなくて見えていましたが、もうちょっと後ろに下がっていくと思っていたんですよ。そうしたら、ピタッと止まってしまったものですから……。前を行くクルマが目の前で、左に避けていくのを見ていてギリギリだなと、右に行こうとしたらスペースがなくて。本当にご心配かけました。すいません」

金曽裕人監督
「これもレース。相手が悪いわけでもないし、我々が悪いわけでもありません。全力を尽くした結果です。ただ、あのポジションからスタートしなくてはならなかったことが、元凶であるのは間違いありません。とはいえ、必ず次のテストまでには元どおりに修復して、きれいに戻った姿を皆さんにお見せできるようにし、次のレースでリベンジしてみせます。ご期待ください!!」

#31 TOYOTA PRIUS apr GT
#31 TOYOTA PRIUS apr GT

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