■“2号機”で追い上げを展開するも……

 チームはAMG、そして大会主催者の協力を得ながら、「左側のドア以外を交換」しての決勝出場を決断する。急遽ドイツから、AMGドライビングアカデミー用の新たなAMG GT3が送られ、マットグレーに明るいグリーンのラインが入ったマシンに、ピンクのラインとチームやスポンサーのロゴを追加。そして唯一左側のドアに残ったレーシングミクとともに、チームはふたたび28日に行われた30分間のウォームアップから走行を重ねた。

 ドライバーたちによる“2号機”の印象は、クラッシュ前の“1号機”よりもポジティブなもの。マシンを確認したGOODSMILE RACING & Team UKYOは、29日16時30分からの決勝レースに挑んだ。

 迎えたレースでは、可夢偉がスタートドライバーを務め、片岡、谷口と2スティントずつこなしながら走行を重ねていった。可夢偉の1スティント中にシャシー/エンジン交換による120秒のペナルティストップを消化し、「プラクティスよりもよく走れて、コースも慣れてきた(片岡)」と快調に周回していく。ただ、「だんだん暗くなるころに乗ったんだけど、ヘッドライトの光軸がまったく合ってなくて。コーナーが近づいてからしかクリッピングが見えない(谷口)」とウォームアップの30分しか走れていない影響も出た。

 しかし、ライバルたちがトラブルに見舞われるなか、31〜32番手付近までポジションを上げていたGOODSMILE RACING & Team UKYOに、突如アクシデントが降りかかる。

 残り13時間20分というところで、片岡がドライブ中、バスストップシケインのブレーキングに差しかかったところ、ジョン・ベンターがドライブしていたWRTの3号車アウディR8 LMSが、バトル中に突如姿勢を乱し、コースのアウト側を走っていた片岡の00号車に激突したのだ。

「ブレーキングで目の前にクルマがバランス崩して飛んでくるなんて、想定もできないんですが……。インパクトも大きかったですね。バリアにぶつからずに済んだのは良かったですが、ほぼ最高速に近いところでぶつかっていて、ピットロードに入った瞬間に修復は厳しいだろうと思いました」と片岡は状況を語った。

 急遽ピットでリペアにかかるが、ダメージはやはり大きく修復は不可能。こうしてGOODSMILE RACING & Team UKYOのスパ24時間挑戦は、完走という目標に達しないまま終わった。

BAITのウェアに身を包むGOODSMILE RACING & Team UKYOのメンバーたち
GOODSMILE RACING & Team UKYOのメルセデスベンツAMG GT3

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