各車が続々とピットインを行うレース中盤には、トラブルやアクシデントが相次いだ。27周目にはいち早くピット作業を済ませたSUBARU BRZが最終コーナーアウト側のグラベルにマシンを止めてしまう。エンジンか駆動系にトラブルが出たようで、ここで戦線離脱となった。

 さらに39周目、LEON CVSTOSにドライブスルーペナルティが提示される。ペナルティの理由はピット作業違反で、先に行ったピットでのミスが影響したようだ。LEON CVSTOSもここでトップ争いから姿を消すことになった。

 そして45周目、衝撃的な映像がモニターに映し出された。Hitotsuyama Audiがピットにマシンを戻してしまったのだ。予選でポールポジションを獲得し決勝レース序盤でもトップを独走。ピット作業を終えてからは6番手を走行するなど、週末を通していいリズムで決勝を迎えていたものの、レースを走りきることなく姿を消した。

JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3

 そんななか、完全にドライコンディションとなったコース上で速さを見せたのがJMS RC Fで、中盤からトップを独走。2番手スタートからウエットコンディションの序盤こそ苦しい戦いを強いられたものの、路面コンディションが改善した中盤以降は危なげない走りでGT300のレースをリードし続けた。

 一方、JMS RC Fの後ろで終盤、火花を散らしたのは3位を争うD’station Porscheと4番手のARTA BMW M6 GT3だった。表彰台の最後の一角を争うこの戦い、ARTA BMWのショーン・ウォーキンショーはD’station Porscheの藤井誠暢の背後にぴたりとつけ、完全にテール・トゥ・ノーズのまま周回を重ねる。

 53周目、ウォーキンショーが最終コーナーで藤井のインにマシンをねじこもうと、激しいブレーキングをみせる。しかし、ここで止まりきれずにオーバーラン。D’station Porscheに差を広げられたばかりか5番手を走行していたGAINER TANAX triple a GT-Rにも交わされ、6番手にまでポジションを落としてしまった。

 レースはそのまま最終ラップを迎え、JMS P.MU LMcorsaが混迷のタイラウンドを制した。2位には50kgものウエイトハンデを積みながらも堅実な走りで表彰台を獲得した初音ミク AMG、3位には最終ラップにふたたび猛追してきたARTA BMWを振り切り、D’station Porscheが入っている。

 第6戦終了時点でドライバーランキング3位につけていたVivaC 86は、スリックタイヤでスタートしタイヤ無交換作戦の戦略で上位進出をねらったが、表彰台獲得はならず15位でチェッカーを受けた。

 ついに2017年スーパーGTも最終戦もてぎを残すのみ。チャンピオンシップの行方、シーズンラストのレースで優勝を手にするのは果たしてどのチームになるのか。ますます目が離せないスーパーGT第8戦もてぎは、11月11~12日に開催される。

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