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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.11.16 16:27

スーパーGT:31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2017年第8戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | スーパーGT:31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2017年第8戦もてぎ レースレポート

決勝レース(53周)11月12日(日)13:30~

 土曜日に続いて天気に恵まれた、日曜日のツインリンクもてぎは、まさに大観衆に包まれて、といった感が相応しかった。見渡す限り、観客席は満員であったからだ。そんな華やかな雰囲気の中、まず20分間のウォームアップが行われ、ここではスタートも担当する久保選手からの走行開始に。

 1分50秒095と、決勝想定のタイムを出した後、ほぼ折り返しのタイミングで嵯峨選手とドライバー交代の練習を兼ねてスイッチし、最終チェックが行われた。

 決勝のスタートダッシュにも優れた久保選手は、1周目のうちに2台をかわすことに成功。まずは上々の滑り出しを見せる。7周目には1台を自力で抜き、8周目には前走車の後退もあって15番手に。それからしばらくはポジションキープで、周回を重ねていく。

 当初はタイヤ無交換のチームも多いのでは……と思われていたが、実際には意外に少なく、それどころか早々とピットも動き出す。トップの車両はミニマムの周回である16周で入り、『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』も、その次の周には久保選手を呼び戻すとともに無交換作戦を実行。

 素早いピット作業でコースに送り出された嵯峨選手は20周を過ぎた時点で、すでに交代を済ませているグループの7番手に。全車がピット作業を終えると、やはり9番手と入賞圏内に。しかし、その後ストレートパフォーマンスに勝るFIA-GT3車両に相次いで迫られ、抗うすべもないまま12番手に後退。

 これがJAF-GT勢の2番手というあたりに、今年の厳しい状況がはっきりと表れていた。それでもトップとは同一周回だったこともあり、チームランキングでは3ポイントを加え、ドライバーランキングともども、15位でシリーズを終えることとなった。

 あくまでミニマムの目標しか達成できず、今シーズンは表彰台に立つこと1回、入賞3回、クラッシュによるリタイア2回と非常に苦戦を強いられた。新たなシーズンでの巻き返しが、大いに期待される。

嵯峨宏紀選手

「今年のシーズンは非常に疲れました。非力で重たいマシンでは全く余裕がなく常にギリギリのところでドライビングを強いられてきました。それもあって、シーズン中にクラッシュもしてしまい皆様に心配や要らぬ労力をかけさせてしまったりと僕自身も反省は多いです」

「時には厳しいシーズンもありますが、挑戦をやめて諦めると来年は見えないので、オフシーズンはドライビングも含め全てのパフォーマンス向上に努めたいと思います」

久保凛太郎選手

「今年1年は自分にとって大きな変化の年でした。プリウスという特別なマシンにaprという最強のチーム。僕が4輪を始めた時から1番近くで見てくれた嵯峨選手と組めることも出来ました」

「金曽監督、嵯峨選手、メカの皆さん、ブリヂストン様そして多くのスポンサーの皆様。本当にありがとうございました!」

「反省ばかりの1年でしたが大きく成長し、そして多くの大切な事を学べました。自分のダメな所がどんどん見えてきました。でも意識と練習で克服出来ます。久保凜太郎はこれから強くなります。今日から2018年のスタートです」

金曽裕人監督

「応援頂きましたスポンサー企業の皆さま、ファンの皆様、1年間ありがとうございました。足りない所、足りない自分を 必ず改善し、来シーズンはリベンジ致します。我々aprは、くじけない強い精神を持っておりますので今後ともよろしくお願い致します」

「駄目な時でも変わらぬ応援を下さった多くの皆さまへ、心から感謝申し上げます。」


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