この日のSUGOは曇天となったが、LEXUS TEAM ZENT CERUMOが想定していた気温よりも低く、持ち込んだ固めのタイヤには若干合っていなかったのだ。加えて公式テストのときとはフィーリングが異なっており、タイムが伸び悩んだ。

 LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、お昼のピットウォーク等慌ただしい時間のなかでセットアップを修正。このコンディションに適したセットアップを施し、午後2時30分からの公式予選を迎えた。Q1のアタッカーを務めたのは石浦だ。

 タイミングを計って、残り7分を切ってから石浦はコースに入ると、3周を費やしながら入念にタイヤを温めアタックを開始。公式練習からはクルマの状態も改善され、タイムも大幅に向上。1分11秒000というタイムを記録し、その時点でのトップに浮上する。あとは石浦のアタック後にコントロールラインを通過する車両がどんなタイムを記録するのか。チームは石浦の戻りを待ちながら、ピットで見守った。

 しかしその直後、No.1 GT-RがSPコーナーのアウト側で激しくクラッシュしてしまい、即座に赤旗が提示される。GT500の予選Q1は残り1分というところで、そのまま終了となってしまう。結果的に、石浦の出した1分11秒000がQ1の最速に。ZENT CERUMO RC Fは見事トップでQ2進出を果たした。

 立川に交代してのQ2は、コース処理の影響で15時47分スタート。LEXUS TEAM ZENT CERUMOはふたたびタイミングを計り、ZENT CERUMO RC Fをコースに送り出す。立川もきっちりとタイヤを温め、ついに1分11秒台を切る1分10秒936というタイムをマークしてみせた。

 しかし、LEXUS TEAM ZENT CERUMOよりも軟らかめのタイヤを装着していたNo.6 RC F、さらにNo.17 NSX CONCEPT-GTが立川のタイムを上回り、最終的にZENT CERUMO RC Fは3番手でQ2を終えた。とはいえ午前の公式練習からは劇的な改善を果たし、2列目3番グリッドを獲得。24日の決勝レースでの好結果が期待できる位置につけた。

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