翌7月24日の決勝日。午前9時からのフリー走行でチームは決勝に向けた確認を行いたかったが、セッション開始とともに雨が降り出す。ウエット路面のなかでExcellence Porscheは慎重に走行を行い、決勝への準備を進めた。

 午後2時からの決勝レースは、GT500クラスを中心に荒れた展開となるが、スタートドライバーを務めた山野は会心のレース運びをみせる。上位とほぼ変わらないペースで力強い走行を続け、ひとつ、またひとつとポジションを上げていく。26周目には最終コーナー付近でのアクシデントでセーフティカーが投入され、その後にはライバル勢が続々とピットに向かっていくものの、タイヤのタレも少なく、燃料が軽くなるとともにますますペースは上がっていった。チームはこの好ペースを維持するため、山野のスティントをできるだけ引っ張ることに決めた。気づけば、いつの間にかExcellence PorscheはGT300クラスのトップに立っていた。

 そんな山野の好調な走りのなかで、ふたつの不運なアクシデントが発生する。29周目、5つ前を走っていた#55 BMWがSPコーナーでクラッシュを喫したが、それは山野の目の前だったのだ。山野はとっさに#55 BMWを避けるが、その際にグリーン上でスピンし、タイムロスを喫したのだ。

 そして、もうひとつ。SUPER GTでは、Aドライバー、Bドライバーの識別のためのランプがフロントウインドウに設けられているが、なんとこの部分に前走車のパーツがヒットし、ライトが脱落してしまったのだ。走行にはまったく支障はないが、ひょっとするとオフィシャルから修復を命じられるかもしれない……。

 51周を終え、山野はExcellence Porscheをピットに戻し、ティムと交代するが、この際ライトの修復を行った。これで通常よりも長いピットストップ時間を要してしまったのだ。その後、ティムはひさびさのSUPERGTながら、終盤発生したアクシデントで赤旗終了となるまできっちり走りきったが、順位は14位。もしピットでライトの修復を行う必要がなければ、ポイント獲得もほぼ確実だっただけに、Excellence Porsche Team KTRにとっては悔しいレースとなってしまった。

 とは言え、上位で戦う手ごたえは確実に得ることができた。次戦富士スピードウェイでの第5戦は、もう2週間後にやってくる。ふたたび上位争いを展開するべく、Excellence Porsche Team KTRは富士での戦いに挑む。

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