そんなスーパーGTのレーシングスーツ界に、今季は新たなメーカーが参入しそうだ。ひとつは近年ヨーロッパを中心にユーザーが増えている、スポーツ製品ではおなじみのアディダス。もうひとつは、レーシングカート界で高いシェアを誇り、近年はヨーロッパのGTカーレースで高い人気を誇るイタリアのフリーム(freem)だ。また、Modulo DRAGO CORSEでは、ミラ(MiR)が使用される。

 アディダスをインポートすることになったのは、2台のTOYOTA PRIUS apr GTを走らせるapr。金曽裕人代表によれば、「海外メーカーも質がかなり上がっている。薄いし、値段もリーズナブルになってきている」という。

「もともとアディダスを入れたいと思っていて、業者さんから話をいただいて、aprでやることになりました。プロ向けの販売がメインですが、もちろん一般のユーザーの方にも販売します。欲しい人が気軽に買えるようにしたかたちですね」

 aprで参戦するスーパーGTやスーパー耐久でアディダスを使用することになるが、今季はTEAM UPGARAGEでも使用する。ドライバーたちからも「着心地はいいですよ」と好評だ。ただ、チームウェアについては販路がまったく別のようで、今後の調整になりそうとのこと。

 一方フリームを導入することになったのは、Audi Team Hitotsuyama。フリーム・モータースポーツ・ジャパンとしてインポートを開始したが、「四輪ではあまり入っていなかったので、使おうと連絡をとったところ、チームだけでなくインポーターとしていかがですか? という話をもらいました」というのは、一ツ山亮次代表。

「ドライバーからは非常に軽く、動きやすくて着心地がいいという評価です」というが、特筆すべきはカスタマイズ。「もともと既製品がほとんどないので、こちらであえて『ジャパンエディション』というスタンダードなものを作りましたが、やはりサイズもデザインも合わせて、フルオーダーで作るのをお薦めしています」とのこと。

 シューズのタンの部分に自由に柄が入れられたりと、ファッショナブルさも際立ち機能性も高いフリーム。アディダスはモータースポーツだけでなく、世界的に知られた信頼とファッション性、そしてミラもカート界ではお馴染みの存在であり、これらのメーカーのユーザーも今後増えてきそう。

 業界内で競争が起きれば、当然ユーザー側にはさまざまな面でいい影響が出てくる。スーパーGT内でもそれは同様で、チームウェアも含めて盛り上がってきそう。近くであまり目にする機会はないかもしれないが、ぜひGTドライバーたちのレーシングギアにもご注目いただきたい。

apr アディダス・モータースポーツ取扱ページ
https://www.apr-racing.com/product-4輪/goods/2018-adidas-motersports/

Freem Motorsport Japan
https://www.facebook.com/FreemMotorsportJapan/

富士公式テスト初日が誕生日だったTOYOTA PRIUS apr GTの平手晃平とチームメイトの嵯峨宏紀。アディダスのスーツを着用する
TEAM UPGARAGEに移籍した小林崇志と、元チームメイトの高木真一。小林がアディダスを着用する
2018年に向けた新スーツを着用するModulo DRAGO CORSEの道上龍と大津弘樹。ミラ(MiR)のスーツを着用する
2018年に向けた新スーツを着用するGULF NAC PORSCHE 911の久保凛太郎と石川京侍。ここから個人スポンサーのロゴが増えるという

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