最後までピットインを引っ張ったTAISAN SARD FJ AUDI R8が41周目を終えてピットに戻ると、ようやくGT300クラスの順位が整理され、トップはARTA M6。ピット作業でギャップを広げ、Hitotsuyama Audiとの差は5.4秒となっていた。

 しかし、1分40秒中盤から後半のタイムで周回していくARTA M6に対し、40秒前半にタイムを入れるペースでHitotsuyama Audiが猛追する。

 53周目にはそれまでの自己ベストを更新し、1分39秒6をマークしたライアンが、一気に2.9秒差まで詰めてきた。ライアンはさらに39秒台を連発して小林の背後に迫ると、59周目にはその差がいよいよ1秒を切る。

 最終ラップに入った時点で両者のギャップは0.5秒差に。なんとか抑えきっていた小林だが、プリウスコーナーでわずかにラインが膨らみ、テール・トゥ・ノーズに持ち込まれる。

レース後、喜びを爆発させる高木真一(ARTA BMW M6 GT3)
レース後、喜びを爆発させる高木真一(ARTA BMW M6 GT3)

 スリップストリームを使って加速してくるライアンはコントロールライン直前で横に並びかけるも、小林が0.1秒差でトップを守りきりチェッカー。ライアンの猛攻をしのぎ切ってポールトゥウィンを飾った。

 惜しくも2位となったHitotsuyama Audiは初表彰台。3位には前戦SUGOに続き2戦連続でBRZが入っている。

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