そして30周目終わりにトップの初音ミク AMGがピットインすると、クルーはタイヤをチェックするだけで交換はせず。JAF-GT、マザーシャシーのお株を奪うタイヤ無交換作戦でUPGARAGE 86の前でコースに復帰してみせた。
最後までピット作業を延ばしていた植毛 GT-Rがピットを終えた34周目、初音ミク AMGが見た目上でもトップに返り咲き。わずか0.606秒差でUPGARAGE 86が続く。
トップを走る初音ミク AMGの谷口信輝がベテランならではのライン取りでUPGARAGE 86の小林崇志を抑え込んでいると、フレッシュタイヤで追い上げてきたK-tunes RC Fがトップ争いに接近。その後方からはSUBARU BRZ、HOPPY 86も迫ってくる。
このなかで唯一タイヤ交換を行っているK-tunes RC Fはライバルよりライン取りに余裕があり、35周目の日立オートモティブシステムズシケインの飛び込みでUPGARAGE 86、初音ミク AMGに並びかけるが、ブレーキングでややオーバーシュート。それでもUPGARAGE 86を交わして2番手に浮上した。
この攻防で最終コーナーの立ち上がりが鈍ったUPGARAGE 86はホームストレートでSUBARU BRZに交わされ4番手に後退。さらに38周目のシケインではHOPPY 86にもオーバーテイクを許し、5番手までポジションを落としている。
初音ミク AMGとK-tunes RC Fによるトップ争いは、前を走る谷口が3周に渡り中山の猛攻を防いでいたが、38周目、またも日立オートモティブシステムズシケインへのブレーキングで中山がアウトから谷口を攻略。トップの座を奪い返してみせた。
前が開けたK-tunes RC Fはひとり2分1秒台のペースで後続を引き離していくが、タイヤ無交換の2番手初音ミクAMG以下、SUBARU BRZ、UPGARAGE 86、HOPPY 86は団子状態に。
3番手を走るBRZの井口はS字やシケインの飛び込みなどで再三、初音ミク AMGの攻略に挑むが、谷口が巧みにブロックしてオーバーテイクには至らず。この間に後方からマネパ ランボルギーニ GT3、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3なども追いついてきて2位争いは大混戦に発展する。
数周に渡って繰り広げられた井口と谷口の攻防は44周目、シケインへのブレーキングでインに飛び込んだSUBARU BRZの谷口が初音ミク AMG谷口を交わして、井口に軍配。さらに後方からHOPPY 86の坪井翔も谷口を攻略していく。
