その後、谷口はペースが上がらず8番手までポジションを下げている。

 10周以上に及ぶ2位争いはこれで幕をおろしたかと思われたが、46周目にダンロップコーナーでHOPPY 86の坪井がSUBARU BRZ井口のインを刺してオーバーテイク。HOPPY 86が2番手までポジションを戻す形となった。

 トップの座を奪い返したK-tunes RC Fは最終的に15秒以上までリードを広げてポール・トゥ・ウィン。K-tunes Racing LM corsaがシリーズ参戦3戦目で栄光を手にした。

 また、新田守男はこれでGT300通算19勝目となり、第2戦富士で高木真一に奪われた最多勝記録をタイに持ち込んでいる。

「最初SCが出た時は「なにしてくれてんだ」と思いましたけど、クルマのパフォーマンスがよかった。鈴鹿に130Rがなければ勝てなかったくらい(笑)」と中山。

 また前半スティントを担当した新田は「まさか、ここで(GT300最多勝記録を)元に戻せるとは思いもしませんでした。僕のスティントもクルマの調子が良かったので、中山にバトンを渡せばなんとかしてくれると思っていました。ただバトルの中では何が起きるかわからないので、ピットではハラハラしてましたよ」とレースをふり返った。

 2位はHOPPY 86、3位はSUBARU BRZ、4位はマネパ ランボルギーニが獲得。

 結果的にはK-tunes RC Fがポール・トゥ・ウィンを飾った第3戦鈴鹿だが、タイヤ無交換のJAF-GT、マザーシャシー、FIA-GT3、タイヤを交換したFIA-GT3による濃密バトルが展開されたことで、あらため今のGT300のハイレベルさが表れた1戦となった。

 2018年のスーパーGTはこのあと1カ月のインターバルに突入。第4戦は6月30~7月1日にシリーズ唯一の海外ラウンドとしてタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで行われる。

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