──今季の残りのレースで、勝つために何が必要だと思いますか。

「今は難しいね。次のレースからはもっと多くのウエイトハンデを積むことになるし、燃料リストリクターも絞られることになる。それに、次のタイはホンダにとって難しいサーキットだと思うんだ。なので勝つことより、コツコツと確実に1ポイントでも2ポイントでも、ポイントを得ることが大切だと思う」

「チャンピオンシップを考えたら、今のところ23号車(MOTUL AUTECH GT-R)と1号車(KeePer TOM’S LC500)がライバルだね。1号車は僕たちが2位だった岡山で3位。富士ではあちらが7位、こちらが9位。今回ここ鈴鹿では僕たちが2位で1号車が3位。本当に近い結果だから、1号車を倒すことが1番大事かもね!」

──スーパーGTのどのような部分がタフだと思っていますか。

「タイヤウォーマーがないのでタイヤのウォームアップが難しい。それとウエイトハンデだね。クルマが重くて、僕が乗ってた時のF1は600kgだったけど、スーパーGTは1050kgもあるんだ。だから重くて全然違うでしょ? それにドライバーがコンペティティブで、尚貴なんて2010年からスーパーGTに参戦しているベテランだ」

──次のGTはタイですが、その前にはル・マン24時間があります。

「先週テストをしてクルマのフィーリングは良くて楽めたよ。確実に言えるのは、スーパーGTでレースするよりはるかに簡単だってことだね(笑)。なので、今回のスーパーGTでの2位はより自信になるよ。まだまだここで学ぶこともあるしね。今回、(小林)可夢偉はアクシデントで決勝のステアリングを握ることさえできなかったくらいだしね(笑)、このカテゴリーは本当にタフなカテゴリーで、たくさんの経験が必要なんだ」

「ル・マンにはこれまでまったく行ったことがない。観に行ったこともレースしたこともないんだ。SMPレーシングに入ってからは、レースの映像はたくさん見たし、シミュレーターもしたから準備は万端かな。ワクワクしてるよ」

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 今回のレースではスタートを担当したバトン。選択したタイヤがコンディションにマッチせず、思った以上にラップタイムが上がらなかったことや、セーフティカーのタイミングもあって規定ギリギリに近い、レース1/3での交替となったが、3戦目にして2度目の表彰台でランキングは首位。これまでの3戦はソツなくこなしている印象だが、やはり優勝、そして予選での速さ、決勝での豪快なオーバーテイクを期待したいところ。

 ウエイトハンデは重くなるが、山本尚貴とバトンのコンビが、話題性だけでなく、スーパーGT500クラスのタイトル争いで中心的な存在になりつつある。

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