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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.07.02 12:32
更新日: 2018.07.02 12:33

GT300決勝《あと読み》:悲喜こもごものタイ戦。GAINER優勝、そしてアンラッキーなライバルたち

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スーパーGT | GT300決勝《あと読み》:悲喜こもごものタイ戦。GAINER優勝、そしてアンラッキーなライバルたち

 また、“悲喜こもごも”の“悲”の方にも触れたい。最もアンラッキーだったのは、予選2番手から首位を走っていたHitotsuyama Audi R8 LMSだろう。リチャード・ライアンがARTA BMW M6 GT3、GAINER TANAX GT-Rを抑えトップを快走していたものの、GT500クラスのカルソニックIMPUL GT-Rとフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが接触した際、バランスを崩したカルソニックがHitotsuyama Audi R8 LMSの右サイドにヒット。大きなダメージを受けてしまったのだ。

レース序盤を盛り上げたHitotsuyama Audi R8 LMS。GT500との接触で無念のリタイア
レース序盤を盛り上げたHitotsuyama Audi R8 LMS。GT500との接触で無念のリタイア

 これでHitotsuyama Audi R8 LMSは、エアジャッキとミッションダクトを破損。緊急ピットインを行い富田竜一郎を送り出したが、油温が上がってしまい悔しいリタイアとなってしまった。あとわずかに早くてもフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rとクラッシュしていた可能性もあり、アンラッキーそのもの。GAINERの福田チーフエンジニアは、「アウディがいたら分からなかった」というように、首位を争っていた可能性もあっただけに悔しさはひとしおだ。

 また、2番手を終盤まで争っていたARTA BMW M6 GT3は、左リヤタイヤのパンクチャーに見舞われてしまうことに。前日の予選ではブースト圧のオーバーシュートによって最後尾スタートを強いられていたGAINER TANAX triple a GT-Rも、激しい追い上げをみせていたものの、混戦のなかでラジエターを破損。悔しいストップを喫してしまっている。

 昨年までランキング上位を争っていたチームにもトラブルが相次いだ。HOPPY 86 MCもシフトのトラブルによりリタイア。開幕戦優勝のUPGARAGE 86 MCは、ドライブしていた小林崇志が脱水症状に見舞われてしまい、1コーナーでコースアウトしてしまっている。小林はひと晩入院するとの情報があるが、HOPPY 86 MCの松井孝允によれば「過去いちばん暑かった」というほどの状態だったという。

グッドスマイル 初音ミク AMGはフォーメーションラップで電装系にトラブル。タイヤ無交換作戦で7位入賞を果たした
グッドスマイル 初音ミク AMGはフォーメーションラップで電装系にトラブル。タイヤ無交換作戦で7位入賞を果たした

 一方グッドスマイル 初音ミク AMGは、スタート直前にスローダウン。河野高男エンジニアによれば原因はまだ不明ながら、電装系のトラブルのようで、再起動すると復活。ただフォーメーションラップ時のトラブルで、規定により一度ピットに戻らざるを得なかった。

「それで開き直って、ピットを遅らせることにした。ポイントを獲るにはまた無交換にするしかないと思って」と鈴鹿戦に続いて無交換作戦に踏み切り、結果は7位入賞。きちんとポイントを持ち帰るのはさすがといったところか。無交換作戦は他にもJLOC勢やD’station Porscheも採用しており、下位からの追い上げを果たした。

 今回のタイはクルマやタイヤの特性、そして予選前のスコールにより、さまざまなドラマが演出された。次戦は誰も経験していない、長距離の富士。今度のGT300はいったいどんなドラマが待っているだろうか……。


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