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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.07.06 11:12
更新日: 2018.07.06 11:14

31号車 TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

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スーパーGT | 31号車 TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

公式予選Q1 6月30日(土)15:15~15:30

 ドライコンディションのなかで行われた公式練習だったが、その後の空模様は急激に変化。黒い雲が上空に広がるようになり、予選を間近に控えた頃に、コース奥のターン3が霞んで見えるようになってしばらくすると全周に強い雨が!路面は瞬く間に水浸しとなってしまう。もっともスコールとあってすぐやんだものの、大事をとって本来の開始時刻の15分遅れで予選は開始されることとなった。
 
 今回のQ1担当は嵯峨選手。もちろんウエットタイヤを装着し、計測開始と同時にピットを離れていく。しかし、思っていた以上に水はまだ捌けておらず、タイヤが十分に発動する状況に至らなかったため、しばらくの間は走りながらコンディションの向上を待つことに。
 
 そして、終了間際の1周にすべてを賭けて、激しくコースを攻め込んだ嵯峨選手は1分43秒918をマークし、その時点で14番手につけたところでチェッカーが振られることに。ぎりぎりQ1突破かと思われたものの、その後2台に逆転を許したことで惜しくも突破ならず。やはりFIA-GT3とのストレートでの差を実感させられることとなるも、再車検でトップ、そして3番手の車両に違反があったことから、ふたつ順位は繰り上がることになり、#31 TOYOTA PRIUS apr GTは、14番手から決勝に挑むこととなった。

嵯峨宏紀選手

「バランスの良いMC、JAF車両に於いて、突然の雨の予選は厳しかったです。タイヤにやさしいことからも温まりが遅く、それなりに走れたのが最終ラップでした。コーナーが行けない分をGT3の様にストレートで挽回することもできず防戦一方でした。明日は、晴れてくれないとお先真っ暗ですが、全力を尽くし1ポイントでも取って帰りたいです」

平手晃平選手

「厳しい予選でしたが、決勝に強いパッケージなので、このポジション以上で必ずチェッカーを受けたいです。晴れれば、タイヤとマシンセットはバランスよく、展開によっては上位も狙えそうですので、ご期待ください」

金曽裕人監督

「今年のマシン条件は一発タイムが出しづらく、晴天のフリー走行でも12番手とQ1突破が厳しい状況でした。予想通り、予選は低迷しましたが、コンスタントラップが刻めるセットアップを進めていることからも、決勝は期待しております」

決勝レース(66周) 7月1日(日)15:00~

 決勝レースの行われる日曜日は、まさに暑さのピークと言えた。スタート直前の気温は32度、路面温度は47度にまで達し、これはレースウィークで最高。日差しが強く、体感はそれ以上であるものの、タイヤ的には想定の範囲どおり絶好のコンディションとなっていた。決勝の前には土曜日に行われなかったサーキットサファリ、そして通常のウォームアップが20分間ずつ行われて、決勝に向けた#31 TOYOTA PRIUS apr GTの最終チェックが実施された。
 
 スタートを担当する嵯峨選手がサーキットサファリで最初に乗り込み、1分35秒718を出したところで平手選手と交代。チェックラップだけ行ってピットに戻ってくる。続いて行われたウォームアップは平手選手から走行を開始し、計測ラップの2周目に1分34秒269をマークする。
 
 そして、ほぼ折り返しのところで再び嵯峨選手が乗り込み、1分34秒381を記録した後に走行を終了。確実な手応えを得られたところで、あとは決勝のスタートを待つのみとした。オープニングラップでふたつ順位を上げた嵯峨選手は、4周目まで1周1台ずつ抜いて、早くもシングルの9番手に浮上。6周目にはさらに2台をかわして7番手まで上がったばかりか、13周目には6番手につけることとなる。
 
 しかし、前にいるのはいずれもストレート自慢のFIA-GT3ばかり。そこでいくつか立てられていた作戦のうち、早めの交代策を選択することとなった。23周目に#31 TOYOTA PRIUS apr GTはピットイン。平手選手に交代するとともに、タイヤは4本ともに交換。早々にピットに入ってきた車両の中では、5番手でレースを折り返すこととなった。


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