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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.07.20 16:19

Arnage Racing 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

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スーパーGT | Arnage Racing 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

July 1st Race Day

晴/ドライ
気温32度→29度/路面温度:47度→40度
入場者:2万219人

 前日の予選後の車検でレギュレーション違反による失格のマシンが2台出たため、Arnage Racingは今季最高の11番グリッドからレースを戦うことになった。
 
 この日も、ブリラムは朝から気温が30度を超え、雲が多いながらも暑さの厳しい決勝日となった。午前中のインターバルの間に、チームは、金曜日から何度も行ってきたピットワーク練習の仕上げをした。ピット作業がいつもと逆になるため、ミスのないよう作業を入念に確認した。
 
 13時から20分間のサーキットサファリ、続いて20分間のウォームアップ走行が予定通り行われ、路面温度52度のなか、安岡選手と加納選手が交互にマシンのフィーリングを確認した。チームはセッティングとタイヤの最終確認を行い、最後の5分間でドライバー交代のシミュレーションも行なって、決勝の時を待った。

 定刻15時、気温、路面温度のピークは過ぎたものの、相変わらず厳しい日差しがコースを照りつけている。懸念されたスコールの気配もなく、熱との戦いとなることは間違いない。フォーメーションラップののち、300km、66周(300クラスは60周)のタイラウンドが始まった。

 第1スティントを担当する安岡選手は好スタートを切り、1分35秒台前半のタイムをレコードするなど好調なところを見せていた。ところが10周目を回ったところで、後方から追い上げてきたマシンとラインを争って複合の7コーナー付近で接触、EXE AMG GT3はスピンして21位まで大きく順位を落としてしまう。
 
 安岡選手はすぐに体勢を立て直し、コースに復帰、慎重にレースを再開した。幸いマシンのダメージはレースに支障のないレベルであることがわかると、安岡選手はまた、プッシュを始めた。
 
 チームはピットストップのタイミングを、第2スティントの加納選手が最低規定周回数18周をクリアできる41周目に予定していた。手負いのマシンは安岡選手の走りでまた次第に輝きを取り戻し、20周前後には1分35秒台でコンスタントに走行、ピットインするマシンが出てくる状況ではあったが、21周で17位、25周で10位と徐々に見かけ上の順位を回復してきた。
 
 レース中盤になっても路面温度は40度から下がる気配を見せなかったが、安岡選手は何度も1分34秒台のラップタイムをレコード。ピットインでタイヤ交換をするチームも見られるなか、タイヤ無交換作戦が可能であると踏んだチームはギリギリまで安岡選手を引っ張り、予定通り41周目にマシンをピットに呼び戻した。

 非常に迅速なピットワークののち、加納選手が安岡選手からステアリングを引き継いで13位でコースに復帰した。加納選手は無交換タイヤとは思えない好調な走りを見せた。前方マシンのペースダウンやアクシデントを尻目に、淡々と1分35秒後半から36秒前半のペースを維持し、ポジションをキープし続けた。
 
 目前の2号車を射程圏内において、ラストラップまで、前を行く強豪チームのドライバーに引けを取らないラップタイムでプッシュを続けたが、あと一歩及ばず、60周目13位でチェッカーを受けた。
 
 Arnage Racingは、加納、安岡両選手が耐久性のある優秀なタイヤをクレバーにマネジメントしたおかげで、序盤のアクシデントを跳ね返してふたたびチームポイント3を獲得することができた。

EXE AMG GT3
EXE AMG GT3


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