LEXUS TEAM ZENT CERUMOはより上位のグリッド獲得に向けて、少しでもクルマの状態を改善するべく、村田卓児エンジニアを中心にセットアップを施し、午後2時50分からの公式予選Q1に臨んだ。Q1のアタッカーを担当したのは石浦だ。

 残り8分を切ったところでコースインした石浦は、2周目に1分52秒981というタイムをマークすると、翌周には1分48秒129をマーク。その時点でのトップタイムをマークしてみせる。しかし、ストレートスピードでZENT CERUMO RC Fに勝る他車が続々とタイムアップし、終わってみればQ1は6番手。ただ、現状のポテンシャルをフルに出し切ってのアタックで、Q1突破を達成してみせた。

 続くQ2は午後3時35分スタート。アタッカーは立川だ。石浦と同様、2周目に1分54秒618をマークすると、翌周にはフルアタックを開始。セクター1、2ともに好タイムで通過し、上位グリッドを獲得するべくスパートをかけた。

 しかし、スプーンカーブで立川はわずかにアウト側にコースアウトを喫してしまう。実質、鈴鹿では2周続けてのアタックはタイヤの状況からしても厳しく、全力を出し切るしかない状況だったが、名手立川らしからぬコースアウトで、結果は1分49秒327というタイムで8番手となってしまった。

 とはいえ、予選に向けた改善によりZENT CERUMO RC Fの状態は好転している。予選グリッドこそ8番手だが、長丁場の1000kmレースで、いかようにも挽回は可能だ。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、決勝レースに向け意気込みを新たにしつつ予選日を終えた。

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