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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.09.20 14:45

GOODSMILE RACING & Team UKYO 2018スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

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スーパーGT | GOODSMILE RACING & Team UKYO 2018スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

■9月16日(日) 作戦成功! 僅差で3位をもぎ取る!
 16日、決勝日。予報では決勝レースが始まる14時頃から雨が降ると言われていたが、見事な快晴に。気温は30度、路温は39度と、予選日よりも汗ばむ気温になっていた。

 81周、300kmの決勝レースは14時にスタート。スタートドライバーを務めるのは片岡選手。8番手から順位を上げるため、1周目から攻めていくが、他のマシンと接触されて失速、その隙を60号車(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)に抜かれて9位に、その後8周目に88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)にも先行され、10位に後退していた。

 しかし、6位以下は25号車(HOPPY 86 MC)を先頭にコンマ数秒で数珠つなぎになっており、いつ順位が入れ替わってもおかしくない状況だった。18周目にトラブルでピットインしたマシンがあり、9位に浮上。22周目には25号車と5号車(マッハ車検 MC86 Y’s distraction)を一気にパスし、6位に上昇。そして23周目に早めのピットイン、タイヤは左側2本のみの交換で谷口選手をコースに送り出した。

 アウトラップで20位まで下がったが、谷口選手の快走で順位を上げていき、38周目には8位と、予選順位まで戻したのだった。後続に圧倒的な差を付けていた61号車(SUBARU BRZ R&D SPORT)と10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)には先行されてしまったが、この時点で実質3位の位置を走っていた。

 0号車の後続との差は10秒以上あったので、表彰台は盤石かと思われたが、谷口選手から「タイヤがしんどい」と悲痛な無線が入る。レースはまだ20周以上残っている。

 前を追うレースから一転、後ろからの追撃を防ぐレースになった。53周目には全車がピットインして順位が確定し、3位になったものの、前を走る10号車との差は13秒、後ろの88号車との差は10秒という状態。88号車はラップを重ねるたびに1〜2秒詰めるほどの猛追を見せ、60周目にはテールトゥーノーズのバトルになっていた。

 レース終了まで残り10周以上、苦しみながらも徐々に88号車を引き離しつつあった63周目、クラッシュしたマシンがありセーフティーカーが導入された。ホームストレートにマシンを整列し、レースはリスタート。70周目にセーフティーカーも解除され、残り6周のスプリントレースが始まった。

 タイヤは苦しかったが、それは88号車も同じだったようで、一進一退の攻防を繰り広げるが谷口選手は先行を許さない。そして会場中が固唾を飲んで見守った3位争い。ファイナルラップの最終コーナー。立ち上がってきたのは0号車を先頭に88号車、そして34号車(Modulo KENWOOD NSX GT3)のスリーワイドだった。

 一時は10位以下に沈んでいた34号車はセーフティーカー明けに驚くべきペースで順位を上げてきていたのだ。そしてチェッカーは0号車、34号車、88号車の順になった。0号車と34号車との差は0.057秒、34号車と88号車との差は0.008秒と、まさに「鼻の差」で3位表彰台を獲得したのだった。

 これまで苦手とされていたスポーツランドSUGOだが、初音ミクGTプロジェクト参戦10年を経て、ようやく表彰台に乗ることができた。また、3位に入ったことでシーズンランキングも6位から大幅アップの3位(2位と同ポイント)に。トップの55号車(ARTA BMW M6 GT3)とは7ポイント差で、レースはあと2戦を残している。今シーズンの前半は苦しい戦いだったが、後半に入りようやく光が見えてきた。前戦富士、そしてSUGOと連続表彰台という良い流れのまま、次戦オートポリス(10月20〜21日、大分)に挑む。

グッドスマイル 初音ミク AMG

3位表彰台を獲得したグッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝と片岡龍也

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