■今後2年間、スーパーGTとDTMでは何が走る?

 両シリーズは今後に向けて、6月にはDTMノリスリンク戦の会場でクラス1規定の技術規定について調印。DTMでは2019年から、GT500で使われてきた2リッター直4直噴ターボエンジンを使い、GT500でもモノコック変更となる2020年からクラス1規定が盛り込まれる。

 そんななか、すでに2017年にはドイツと日本でそれぞれ両シリーズの車両がデモランするイベントを開催してきたが、2019年には『ジョイントイベント』と称されるGT500とDTMによるレースを両国で1レースずつ開催したいと両シリーズは調整を進めている。そこで“誤解”が生じたのは、2020年にクラス1規定を盛り込んだ場合、GT500クラスにMRのホンダNSX-GTが出場できないのではないか……というものだ。

 坂東代表は、第3戦鈴鹿の際にこの流れについて説明したが、改めて今後3年の流れをシンプルにまとめると下記のようになる。

・2018年
SGT=17年規定を使用(NSX-GTは性能調整で参加可能)
DTM=18年規定を使用

・2019年
SGT=17年規定を使用(NSX-GTは性能調整で参加可能)
DTM=クラス1規定を使用
ジョイントイベント=SGT、DTM両車を性能調整で実現(NSX-GTは性能調整で参加可能)

・2020年
SGT=クラス1を盛り込んだ20年規定を使用
(NSX-GTは性能調整で参加可能。空力については3車ともSGT規定)
DTM=クラス1規定を使用
ジョイントイベント=NSX-GTについては調整中。DTMはクラス1、SGT車両は空力パーツをクラス1に合わせたものに変更して参加

 今後、2020年にクラス1規定を盛り込んだものがスーパーGTで採用された場合、ホンダが引き続きNSX-GTで参戦するのか、それとも他の2社に合わせて規定どおりのFR車両を開発するのかは、現在のところ不明だ。一部には、ホンダがすでにFRの研究をしているという噂もあるものの、まだ「2020年にはNSX-GTが出られないという話はどこにもない(坂東代表)」という状況だ。

2018年版のBMW M4 DTM。空力はシンプルなものが採用される。
ワン・ツーを飾ったRAYBRIG NSX-GTとARTA NSX-GT
スーパーGT第6戦SUGOでワン・ツーを飾ったRAYBRIG NSX-GTとARTA NSX-GT

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