「今年は他のNSXと比べても予選ではいいので、今の僕らのネガティブな部分である決勝ペース、特にスティント後半のペースダウンについてフォーカスしたタイヤ、改良を加えたタイヤを持ち込んでいます」と武藤。WedsSport ADVAN LC500、リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rと3台のヨコハマタイヤ勢が得意のタイでどんなパフォーマンスを見せるのか、まずは予選日からそのタイムが注目される。

 また、ウエイトハンデが重いトップのZENT CERUMO LC500(WH53kg)、ランキング2位のMOTUL AUTECH GT-R(WH49kg)、au TOM’S LC500(WH44kg)も、それぞれのメーカーのトップを守るだけでなく、チャンピオンシップのライバルメーカーにも負けるわけにはいかない。そして、今年は第1戦がハーフポイントになっていることからも、例年以上にポイント差が詰まっている。その点を踏まえて、MOTUL GT-Rの監督にしてGT-Rの開発責任者でもある鈴木豊監督が今回の展望を話す。

「去年は予選の雨で、路面が乾くタイミングに賭けたのが裏目に出てしまった。今年はドライもしっかりしているし、ウエットも開幕戦でもお分かりのように、負けているところはありますけど、勝っている部分もあって、十分勝負ができるとことにいる。去年のようにギャンブルのような戦略を取ることなく、戦えると思っているのが今年の強みです」

「シリーズを考えれば38号車(ZENT)を見ながら、という戦い方にはなると思いますが、(ランキングの)その後ろも非常に詰まっていますので、このタイと次の第5戦富士でチャンピオン争いのふるいに掛けられる部分が出てくると思いますので、まずはそこにしっかりと付いてく着実なレースをしたいと思います」と鈴木監督。

 ニッサンGT-R陣営としてはこのタイでカルソニック以外のエンジン交換はなく、ホンダ陣営、そしてレクサス陣営ともに「前戦と同じエンジン」を搭載とのこと。今年は年間2基のエンジン使用基数のため、この第4戦終わりで1基目を終了し、次の富士戦から2基目のスペック2を投入するのが基本のパターンになりそうだ。

 それでも金曜搬入日の時点でタイのチャン・インターナショナルサーキットは最高気温が35度を越える酷暑となっており、エンジンには非常に厳しいコンディションとなる。そして3戦を経た1基目の最後のレースとなるため、エンジンのライフが厳しい状態であることはどのメーカーも同じ。なかにはエンジンブローを覚悟しているメーカーもあるようだ。

スーパーGT第4戦タイ 金曜日
WedsSport ADVAN LC500

スーパーGT第4戦タイ 金曜日
DENSO KOBELCO SARD LC500
スーパーGT第4戦タイ 金曜日
CRAFTSPORTS MOTUL GT-RとMOTUL AUTECH GT-Rのドライバーたち

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円