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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.08.13 13:46
更新日: 2019.08.13 13:50

30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第5戦富士 レースレポート

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スーパーGT | 30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第5戦富士 レースレポート

決勝レース(177周)
8月4日(日)13:40~

 温度的な条件は、決勝レースを前にした段階が最もハードになっていた。気温は33度、路面温度に至っては51度にまで達していたからだ。ここから先は徐々に下がっていくだろうが、この過酷な状況において、#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTのスタートドライバーとして任命したのが小高選手だった。

 四輪レースに上がってきてからは初めてのローリングスタートながら、カートレース時代には数え切れないほど経験していることもあって、そつのないダッシュを決めたばかりか、オープニングラップのうちに3台をかわして、小高選手は16番手に浮上。その勢いでさらにポジションを上げてきてくれることが期待された。

 ところが、5周目の1コーナーにスリーワイドで飛び込むも、アウト側からターンインした車両と接触してスピン! 大きく順位を落としたばかりか、サスペンションアームにダメージを負ったことからピットに戻ってくる。

 もちろんチームの判断は、「直して戻そう!」だ。メカニックの必死の作業によって30分以上の時間を要し、トップからは21周遅れとなってしまったものの復帰がかない、続いてドライブしたのは織戸選手。自力ではポジションを上げられない孤独な戦いのなか、1分41秒台でコンスタントに周回を重ねていく。

 そんなベテランの力走をピットで見守っていた小高は、41周目に再び#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに乗り込むと、間もなくその時点でのベストタイムとなる1分40秒547を記録する。自らのミスは、スピードのアピールで補った格好だ。

TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)

永井宏明選手

「決勝の速さはありました。ポイント獲得の可能性は高かったと思いますが、皆で決めて選んだ戦略だったので言いっこなし! まだクリアーしなければならない課題もあります。それを、確実に正確に処理していければ必ず結果は付いてきますので焦っても仕方がないです」

「それも見越して、残り3戦で華々しい結果につなげたいと思います。暑い中、応援に駆けつけてくださった皆様に感謝しております」

織戸学選手

「沢山の応援ありがとうございました。真夏の富士はとても過酷なレースでした。レースの内容は……、ですがチーム皆で精一杯頑張りました。大汗かきながら修復に努めてくれたメカニック、いつもパーフェクトなヨコハマタイヤ、遠方から応援に駆けつけて頂いたカローラ三重社員の皆様に感謝です」

「クルマは良い方向に進んでいますので、残り3戦に照準を合わせて力強いレースを致しますのでどうぞよろしくお願い致します」

小高一斗選手

「自分の判断ミスで大切なレースを序盤で台無しにしてしまって、たくさんの30号車関係者の皆様、本当にすみませんでした。この経験をきっちり理解し反省して、同じことをしないようにもっと成長します」

「すべてのスティントでレースペースが良かっただけに本当に悔しいです。また、走る機会があればリベンジさせてください」

金曽裕人監督

「若い子には旅をさせよ、と言うことで、小高選手にスタートから行ってもらいましたが、早々にどこか遠くに行っちゃいました。ペースも良く抜きにかかり1コーナーへスリーワイドで飛び込んでいったら、アウト側のクルマと当たってしまったようです。いい勉強になったでしょうし、たくさんの人が携わっているレースでは、ひとりひとりがパーフェクトな仕事をしなければプロにはなれないことを、改めて理解したと思います」

「修復後は永井選手も織戸選手も想定以上のコンスタントタイムで走ってくれて、クルマは非常に調子が良かった。結果が残せなかったのは残念ですが、全員の気持ちを乗せて戦っていることを、一人一人の身に染みてくれればと思います」

「クルマは確実に進歩しています。結果に表れていなくても、僕の中での満足度はかなり高いレースでした。今後にぜひご期待いただきたいと思います!」


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