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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.10.13 20:20
更新日: 2016.10.13 20:51

31号車TOYOTA PRIUS apr GT スーパーGT第7戦タイ レースレポート

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スーパーGT | 31号車TOYOTA PRIUS apr GT スーパーGT第7戦タイ レースレポート

公式予選 Q1 15:00~15:30

 今回、予選Q1を担当したのは、第4戦・SUGO以来となる中山選手だった。その予選を前にして、サーキット上空には不穏な黒い雲が。周辺では明らかにスコールに見舞われており、路面が濡らされるのも時間の問題かと思われた。しかし、一時的に雨は舞う程度で、濡れるまでには至らず。結局、完全なドライコンディションでの走行となった。

31号車TOYOTA PRIUS apr GT
31号車TOYOTA PRIUS apr GT

 計測開始から3分ほど経ったところで「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」がコースイン。雲で覆われたせいか、気温こそ公式練習より上がって30度になったものの、路面温度は逆に下がって28度に。このコンディションに対応すべく、中山選手は実に4周もの間ウォームアップを行っていた。そしてワンアタックを完璧に決めて2番手をコンマ4秒も突き放す、1分32秒884をマークすると、チェッカーを待たずにピットに戻ってきた。後の3分間に逆転する者など現れようもなく「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」はトップでQ1を突破することとなった。

公式予選 Q2 15:45~15:57

 Q1の終了から、嵯峨選手は中山選手からインフォメーションを受け、同じ周回数をウォームアップに充ててからアタックを行うこととなった。ただ、Q2が始まる前にまた暑い雲が現れ、これがどうやら路面温度を、わずかに20度を超える程度にまで下げてしまい、コンディションを著しく変化させていた。

 予定どおり4周のウォームアップの後、アタックをかけたが、まずは1分33秒363を記すに留まり、もう1周続けていくも33秒471と、タイムアップならず。納得のいかない嵯峨選手は1周のクールダウンを挟んで、再度アタックを試みるも、タイヤのピークはすでに過ぎており、1分34秒150を記すのがやっと……。そのため、「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」は4列目、8番グリッドから決勝レースに挑むことになった。

嵯峨宏紀選手

「なんか今ひとつ内圧を上げきれなくて……。予定していた周回にアタックしたんですが、タイヤが微妙に動いちゃう感じで、不完全燃焼でした。急にQ2の時に曇ってしまい、路面温度が下がってしまったのもあるのかもしれませんね。中山選手とは同じタイミングでアタックしていたんですが、ずれちゃっていて、そのへん失敗したかなと」

「敏感なタイヤなんで、慎重に行ったんですが、どうやら慎重に行きすぎてしまったようです。ただ、決勝に向けては悲観したものではなく、別になんとでも作戦は立てられるし、天気も微妙ですから。Q2に関しては正直、路面温度が足りなかったですね」

中山雄一選手

「今日の朝は決勝を見据えたテストをしていたんで、予選で初めてプリウスのいい状況で走ったんですけど、そしたら自分でもびっくりするようなタイムが出て、Q1は楽々通過することができて、それは良かったと思います。でも、Q1からQ2にかけては、ものすごく路面のコンディションが変わっちゃって、路面温度が下がったので、そこに合わせ込むことができなかったのかなと」

「僕の時でちょっとタイヤが温まらないなぁという雰囲気があったので、それが悪い方向にいってしまったという感じがします。ただ決勝は、雨も晴れも自信があるので、いつもどおりやるだけです」

金曽裕人監督

「中山選手がタイムを出してきているというのは、タイヤの使い方もちょっと違うし、戦略的なものもあるんですが、それにしてもビックリするようなタイムが出ましたね、という感じで想定外。嵯峨選手に関しては想定内なんですけど、あまりにも慎重にアタックしすぎて、タイヤのいちばん美味しいところでアタックができきれていないというのがあって」

「けれど、嵯峨選手の場合、タイヤはロングライフなものを選択しているので、タイム差が出るのは当たり前。でも、もう少し上には行けたんじゃないかな?っていう感じは少しします。明日のレースには前の方からスタートしたいという気持ちはあったんですが、戦略的にはいろんなことができるサーキットなので、レースが終わってみれば、表彰台の一角にはいたいな、というのが希望的観測ですね」

「それだけのクルマで、ブリヂストンタイヤにも実力があるので、そこはどっちに転んでもいいデータは取れたんで、柔らかいタイヤも硬いタイヤも、期待してもらえればと思います。雨の心配もありますが、そうなれば、かえって元気になってくれるでしょう!」


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