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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.10.17 18:48
更新日: 2016.10.17 18:50

VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第7戦タイ レースレポート

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スーパーGT | VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第7戦タイ レースレポート

絶好調のタカミツ
即決でQ2ドライバーを決定

 天候の急変が心配されるタイの空をうかがいながら、フリー走行が開始されました。まず私、土屋武士が乗り込んでセットアップの確認です。最低地上高が5mm上げられましたが、開幕前のテストで得たアイデアがあり、それを少々入れ込んだアライメントで走行を開始すると、ほとんど何も弄らないでいいくらいのバランスだったので、セットアップはせずにすぐにタカミツにドライバー交代。先にサーキットに慣れてもらい、その後、路面コンディションが良くなってきてから私がタイヤのコンパウンドチェックと、セットの微調整をしようと思ったのですが……。

 タカミツのタイムが何だかものすごく速い!? タカミツからの無線でも「車が良すぎて何も弄るところありません」と。傍目から見てもものすごく乗れている感があったので、タカミツでQ2を行くことを決断。正直、昨年私がポールを獲っているし私自身、残り少ないスーパーGTのレースを思いっきり走りたいという気持ちがあったのですが、圧倒的なタイム差があったので「タカミツで行く!」と即決です。

 そしてタイヤのチェックも終えて、再び私が中古タイヤでセットアップをするために走行。路面コンディションに合わせて、少々高速コーナーのU/Sを補正するだけでマシンバランスは今まで以上に乗りやすくなり、また最後の走行ではタカミツが中古タイヤにもかかわらずベストタイムを更新。1’32.895のタイムで2位をコンマ5秒離しトップタイムです。

 そして予選。Q1は予定通り私が乗り込みます。最初のアタックで1’33.5のタイムをマークし、もう一度アタックをかけますが同じタイムしか出ません。少々内圧が合わなかったのですが、なんだか乗れていない。それでもQ1を4位で通過。いつも1周でアタックをやめているのは、自分の中でどれくらいマージンがあるか分かっているから。でも今回はそんな余裕はありませんでした。これまで走りで悩んだことがほぼないので、自分の中ではこのことは一大事こと……。

 まぁ、ひとまず、それは横に置いておいて、Q2です。タカミツの調子の良さとマシンの乗り易さを考えれば、トラフィックにかからなければポールは間違いないという確信がある中、期待通りにいきなりトップタイム! その時点で2番手にコンマ6秒引き離すタイムです。更にアタックは続き、次の周には1’32.102のタイムを記録。2番手に約コンマ7秒差をつけるスーパーなアタックでポールポジション確定!

 正直、鈴鹿戦以降「チャンピオンが遠のいたなぁ」と感じていたのですが、タカミツは気合入りまくりでした。菅生のポールもすごいアタックでしたが、ここタイでのポールは、落ちかけていたチームみんなの士気を上げる素晴らしいアタックでした。そしてそれを最も刺激を受けたのは私だったと思います。

VivaC 86 MC
VivaC 86 MC


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