「今、やるべきことは何なのか?」
今を真剣に考え、最高の選択をする

 その選択の継続が、次なる高みに行く手段。

 実はここに来る前に、来シーズン、私はレギュラーでは乗らず、若手二人を中心に参戦する意向を発表させていただきました。タカミツの成長と健太の出現でそのタイミングがきたな、と。そのことを決断したのは今年6月の菅生GTテストの時なのですが、本当に、自然にそう思えた流れの中での決断でした。引退というわけではなく、レギュラーを譲るだけなので、テストや第3ドライバーとしては乗りますし、もしかして2人とも500クラスに呼ばれて、乗せたいと思える若手がいなければまた自分が乗ることがあるかもしれません。

 ただ、今の自分はエンジニアとして急成長している段階で、もっとその先の領域に踏み込んでいきたいという気持ちがあり、またチームオーナーとして、チームを継続していくというプライベーターとしての最難関のミッションがあります。それらが今の私の周りにある環境であり、自分の立ち位置。おかげで今は「自分のやりたいこと」が幸せな環境の中でできている。本当に支えていただいている皆さんには感謝の気持ちしかありません。

 こんな環境でやれているからこそ、プライベーターとして最大限で挑戦していかなければならないという想いでいます。だからこそ「今、自分のやるべきことはなんなのか」ということを常に自問自答しています。

 話がちょっとそれましたが、タカミツの走りは私の目を覚まさせるのに充分でした。譲ると決めたことで安堵からなのか、変化に対応するまでの心の緩みなのか、それも多少走りに影響したということもあると思いますが、実はそれ以上に他の要因で精神的に落ちていたことが、いつもの走りへもっていくことができなかった原因でした。

 内容は非常に難しい問題ですので簡単にはまとめられませんが、無視できる内容ではなく、レース界全体の問題ですのでしっかりと受け止めていかなくてはならない、と。そんなことも重なり、自身の走りに影響したことは否めません……。情けないですね。仲間に、応援してくれているみんなに、本当に申し訳ないと情けない気持ちいっぱいでした。予選後はタカミツのデータと車載映像をみてとにかく研究しました。そしてタカミツの“勝ちたい”という気持ちの強さによって、自然と私も走ることだけに集中できてきていることを感じながら決勝日を迎えました。

本日のレースクイーン

相沢明日加あいざわあすか
2025年 / スーパー耐久
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