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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.25 18:25
更新日: 2020.08.25 18:26

TGR TEAM WedsSport BANDOH 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM WedsSport BANDOH 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

■8月23日(日)

【決勝】10位
天候:晴れ
コース:ドライ
気温/路面温度 開始:32度/49度>中盤:32度/46度>終盤:32度/49度

 前日の夜に、短時間だがかなりの雨が降り、朝は少し涼しさがあったものの、日が昇るとあっという間に、前日とほぼ変わらないほどの気温となった。決勝開始前後に大気が不安定な予報だったが、懸念された、雨は降らず決勝を迎えた。

 今回はスタートを宮田選手が担当し52周、300km先のチェッカーを目指した。3列目からのスタートで上位を目指していたが、オープニングラップで背後の17号車、100号車に抜かれて8番手と順位を落としてしまい、厳しいレースの気配。

 GT300の車両がスタート直後にタイヤバリアにあたるほどのクラッシュをしてしまい、いきなりセーフティカーが導入された。セーフティカーを先導に5周したところでリスタートして再びレースが動く、再開直後に前を入っていた16号車がトラブルで止まり、ポジションは7番手にひとつ戻った。

 前を走る17号車と0.3秒差とテール・トゥ・ノーズのバトルになり、前を伺うが、後ろの39号車も追いついてきて6番手争いの三つ巴のバトルが行われる。なんとか前に出たいところであったが、13周目に39号車に抜かされ8番手へ後退してしまった。

2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)
2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)

 車両のバランスを無線で確認すると「ひとりで走っている分にはバランスが悪くないが、他車がいるとペースを保つのが厳しい」となかなか難しいシチュエーションの様子だった。

 さらに後方からスタートしてきていたおなじGR Supraのトムスの2台をなんとか抑えて走っていたが、16周目に抜かれてしまい10番手まで後退してしまった。直後の17周目に24号車のフロントカウルが外れバックストレートの真ん中にパーツが落ちてしまい、再びセーフティカーが導入された。その間にタイヤ状況、燃費状況を確認し、ピットタイミングやタイヤ選択の最終確認を行った。

 23周目にセーフティカーが入りレースは再開され、ピットに入っていくチームが出始めるが、19号車は当初の予定通りの戦略をとり、コースに留まった。

 レース折り返しの26周目にピットに入り、国本選手へドライバー交代、燃料補給、タイヤ交換を迅速に済ませると、おなじタイミングでピットに入った37号車より前でコースへと戻す。録画した映像で見てもこれ以上ないほど、素早いタイヤ交換でチームとしての力を魅せた結果だった。

2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)
2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)

 しかし、残念ながらアウトラップでタイヤに熱の入るタイミングが違ったため、コース上で前に行かれてしまった。その後、29周目にはGT300のマシンが接触によりコースアウトし、グラベルにはまってしまったため、三度目のセーフティカーが導入された。

 34周目にはリスタートするが、ここでの順位変動はなく、11番手でレースが進んだ。37周目に4番手を走っていた8号車が接触によりリタイアしたため、10番手と入賞圏内に戻った。

 なんとか前に追いつきたいところであったが、44周目には後ろからおなじ横浜ゴムユーザーの24号車が1秒以内まで追いついてきてしまった。ここからはファイナルラップまで一進一退のバトルが繰り広げられた。

 ここでポイントが取れるか、取れないかは重要で、国本選手も懸命な走りで2秒ぐらいまでギャップを広げると、すかさず24号車もペースを上げギャップは1秒を切ってくるのを繰り返した。このバトルはチェッカーまで行われ、最終的には1.1秒差で19号車が守り切り、入賞、ポイントを獲得をすることができた。

 次戦のRd4は栃木県のツインリンクもてぎで行われます。19号車、横浜ゴムとも相性のいいサーキットですので、表彰台のトップを目指し、爆走していきます。みなさまのご声援、誠にありがとうございました。

■決勝後コメント

国本雄資

「今回は後半のスティントを担当しました。なかなかペースを上げることができず、苦しいレースでした。しかし、そんななかでもセーフティカーも多く出た荒れたレースでなんとか10位で、ポイントを獲得できたことは良かったと思います」

「また次は違うサーキットですので、しっかりと対策をし、表彰台、優勝を目指したいと思います。応援ありがとうございました。次戦も宜しくお願い致します」

宮田莉朋

「今大会は富士大会に比べレースパフォーマンスが低く、追い上げることが厳しいレースになりました。初めてスタート担当でしたが、想像以上にパフォーマンス不足に悩まされ、コースにとどまる事が精一杯でしたが、バトンを繋げられました」

「次戦の茂木大会まで限られた時間のなか、改善策をチームとともに見つけて、予選決勝ともに速く走れるようにしたいと思います。今大会も応援ありがとうございました」

坂東正敬監督

「決勝前のウォームアップ走行では5番手で終え、感触をつかんでいたが、その後タイヤを守らないとレースを戦うのは厳しいという考えでセッティング変更しないといけない状況だった。本当にドライバーには申し訳なかったです」

「宮田選手のペースも厳しいと判断したため、国本選手には宮田選手とは違うタイヤで走行してもらいました。しかし、このタイヤはレースウイークで装着したことがないタイヤだったため、厳しい戦いになってしまいました。本当に申し訳なかったです」

「チームとしては今回見えてきた課題に基づき、残りのレースでの勝利を目指して全力で取り組みます。沢山の応援ありがとうございました」

2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 国本雄資と宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)
2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 国本雄資と宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)

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