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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.12.01 12:09
更新日: 2020.12.04 17:56

TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート

2020 SUPER GT 第5戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』(11/28~29)
富士スピードウェイ(1周4.563km)

 11月29日(日)、SUPER GT第5戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の決勝が行われ、2番グリッドから不退転の覚悟でタイトル獲得に向けて突き進んでいったDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、序盤に激しいポジション争いのなかで、5周目第13コーナーからGR Supraコーナーにて36号車と接触。

 左側ボディワークに大きなダメージを負い、左リヤタイアもパンクしてしまう不運なアクシデントで最後尾まで後退。しかし交代した中山が諦めない走りで後半に10位とポイント圏内まで挽回する不屈の闘志の走りを見せた。だが終盤57周目にアクシデントの影響からかクルマに不具合が生じて万事休す。速さはあったが最終的に14位でフィニッシュという非常に悔しい結果となった。

 ドライバーポイントは獲得ならず、ランキング9位(計42点)。チームポイントでは1点を獲得し、ランキング8位(計64点)となった。新体制となった今季、最終戦までタイトル争いに加わり、戦う毎に強さを身につけてきたTGR TEAM SARD。来シーズンにつながる大きな成長振りを見せたシーズンとなった。

■事前情報

前戦では健闘の8位で貴重なポイントを獲得し、シリーズチャンピオン争いに踏みとどまったDENSO KOBELCO SARD GR Supra。いよいよ千秋楽、最終決戦となる第8戦の舞台は、今季4回目開催となる富士スピードウェイ。富士スピードウェイが最終戦に設定されるのは2008年以来となる。

 人数と観戦エリアや場内イベントが緩和されての開催で場内イベントとしては室屋義秀選手によるフライトパフォーマンスやピットビューイング/各種トークショー等が予定されている。11月27日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選で、28日(日)決勝は13時スタートの300km(66周:約2時間)で争われ、ドライバー交代を伴うピットストップは1回が義務付けで、ウエイトハンディはすべてリセットされ0kgで各車イコールの真っ向勝負となる。

 今季第5戦で優勝を飾った験の良い富士スピードウェイ。現在ドライバーランキングでトップとは9点差、チームランキングでは6点差であり、タイトルへは表彰台獲得は必須条件であるが、戦う毎に強さを身につけてきているDENSO KOBELCO SARD GR Supraにとって今季2度目の勝利を飾る実力はつけてきている。

 予選から凄まじくシビれるような展開が予想されるが、グリッド前方を獲得する第一関門を何とかクリアし、強さを見せる決勝においては速さに定評のあるインラップ~ピット作業~アウトラップを武器に表彰台圏内を堅守し、勝利を成し遂げたいところ。脇阪寿一監督のもとチーム一体となって、不退転の覚悟でタイトル獲得に向けて突き進んでいった。

■公式練習走行

 28日(土)公式練習走行は9時から開始。朝から見事に晴れ渡り澄んだ空気となった快晴のなか、気温14度/路面温度16度とこの時期らしい寒さで風が冷たいドライコンディションのなか、85分間の混走セッションが開始された。
 ヘイキがまずは持ち込んだタイヤのうちソフト側のタイヤを装着してクルマとタイヤのパフォーマンスをチェック。開始から5周目に、このアウティングでのベストとなる1分28秒273とその時点で2番手タイムを刻む。続いてハード側のタイヤを装着して6周目に、何度も遅いクルマに引っかかりながらも、このアウティングベストとなる1分27秒342のトップタイムを刻み、持ち込みセットの調子の良さをアピール。

 15周目から中山がソフト側タイヤのリピート評価とロングランチェックを実施。29秒台の良いペースで走行した。30周目からハード側のタイヤで更にセット調整を織り込みながらロングラン評価を実施。ハード側タイヤのロングランが思ったよりもペースが上がらず、データから評価を入念に行うこととなった。

 混走セッションはヘイキがマークした1分27秒342の2番手に。10分間のGT500単独セッションでは、中山がハード側のニュータイヤを装着してアタックシミュレーションを実施。高いパフォーマンスを見せ、1分26秒792の2番手タイムと気を吐いた。公式練習走行ではトータル52周を走行して2番手となった。

2020年スーパーGT第8戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2020年スーパーGT第8戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

■公式予選
■Q1:中山が4位で見事Q1突破

 28日(土)13時48分に始まったQ1開始時点で気温13度/路面温度17度の晴れ。陽が陰ると路気温が下がる低温のコンディション。残り8分ほどでコースインした中山は、公式練習走行でグリップ感とロングの安定感のあったソフト側タイヤを装着。しっかりとタイヤに熱を入れていき、4周目にアタックラップに入った中山は、各セクターで自己ベストを刻んで1分27秒071の好タイムを刻む。

 続く、5周目に中山は更に渾身のアタックでセクター1で自己ベストをコンマ1秒削り、セクター2でもコンマ1秒も削る気合いを見せたが最終セクターでグリップダウンが始まってしまい4周目のタイム更新できずも、非常に僅差の争いとなったQ1を見事に4位で突破して見せた。

■Q2:ヘイキが流石の走りで2つ順位を上げる2番グリッドを獲得

 Q2開始時点では若干気温が下がり、気温13度/路面温度15度に。中山の走行データとタイヤの使い方についてのアドバイスを参考にクルマに乗り込んだヘイキ。Q1をじっくりと丁寧にタイヤに熱を入れていき、4周目にアタックに入ったヘイキは、セクター1で中山とほぼ同タイムで駆け抜けると、セクター2ではコンマ2秒削るセクター全体ベストを刻み、期待が高まった最終セクターも同じく38秒台を切ろうかという勢いを見せその時点で暫定トップに躍り出る1分26秒753を記録。

 続く5周目もアタックを敢行。セクター1でコンマ1秒削る速さを見せたが、この後のセクターは惜しくもタイム更新ならず。セッション最後にシリーズリーダーの37号車にP.Pを譲ったが、白熱したQ2で、ヘイキは流石の走りでQ1からふたつ順位を上げ、2番グリッドを獲得した。

■決勝


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