石浦は序盤からしっかりと前を走る#36 RC Fに食らいついていき、7番手でチャンスをうかがっていく。ペースも悪くないのだが、ライバル勢もしっかりとクルマを仕上げてきており、なかなかオーバーテイクのスキは訪れない。そうしているうちに、チャンピオン争いのライバルである#1 GT-Rも後方に迫ってくるが、石浦はしっかりとポジションをキープ。膠着状態のまま周回が重ねられていく。

 上位陣がピットに向かったのは、19周を終えてから。本来であれば19~21周あたりがピットタイミングとしては好機だったが、トップを争うマシンはいずれもレクサス勢。当然、レクサス陣営の一翼を担うLEXUS TEAM ZENT CERUMOにとって、そちらのピットタイミングを優先せざるを得なかった。隣のピット同士が同時にピットインしてしまうと、どちらもタイムロスしてしまうからだ。

 そのため、ZENT CERUMO RC Fは25周を終えてピットへ。石浦から立川祐路に交代しピットアウトする。立川はチャンピオン獲得に向けZENT CERUMO RC Fをプッシュしていくが、ポジションを争っていた#1 GT-R、#46 GT-Rが今シーズン初めてのタイヤ無交換作戦を敢行したこともあり、各車がピットストップを終えてみるとZENT CERUMO RC Fは9番手にポジションを下げてしまった。

 立川はGT-R勢のタイヤが消耗することを狙いプッシュを続けていくが、この日のZENT CERUMO RC Fには、最後までいまひとつ速さが足りなかった。結局、ポジションを上げられないまま9位で今季最後のチェッカーフラッグを受けることになってしまった。

 4月の開幕戦からチャンピオンを目指し戦ってきたZENT CERUMO RC Fだが、最終的なシリーズ順位は52ポイントの6位。必勝を義務づけられたLEXUS TEAM ZENT CERUMOにとっては不満の残る順位となった。2017年、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはニューウェポン、レクサスLC500を投入し、タイトル奪還を目指しオフシーズンに突入する。

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