18周目に都筑へと交代するとともに、タイヤをソフトからミディアムに4本とも交換してJMS LMcorsa 488 GT3はピットアウト。しばらくは後方に留まるも、トラフィックに悩まされることもなく都筑はコンスタントにラップを刻み続ける。
そして全車がドライバー交代を終えた時には13番手につけていた。その後も先行車両のトラブルがあって11番手まで浮上。ポイント獲得まであと一歩と迫り前が見える位置でもあったのだが、ロングスティントとなってしまったためタイヤは終盤には音を上げており、惜しくも11番手のままフィニッシュとなった。
しかし、しっかりと完走を果たしたことで、ドライコンディションでのデータはしっかり獲得できたため、続く最終戦への構えは万全となるはずだ。ウエイトもすべて下ろせることから、今シーズンの集大成のレースとなることが期待される。
監督 小林敬一
公式練習でクラッシュはあったものの、ダメージは思っていた以上に少なく、パーツもしっかり持っていて修復できたので、それはすごく良かったです。
メカニックのみんなもすごく頑張ってくれました。予選に関してはぶっつけ本番になってしまいましたが、それは他も同じ条件ですしまずまずの順位だったと思っています。
決勝も本当ならば入賞したかったんですけど、内容的には想定の範囲でできたので、最終戦につながる要素は確実に得られたと思います。
クラッシュやトラブルは得てして流れを悪くしてしまうものですが、むしろいい方向に進んでいます。この流れで最後まで行きたいですね。
ドライバー 都筑晶裕
メカニックの皆さん、チームの皆さんがすごく頑張ってくれて、予選に間に合わせてくれたことにものすごく感謝しています。
そのおかげで予選では新田さんが8番手といういい結果を残してくれたんですが、決勝はソフトタイヤの磨耗が予想以上で、ミニマムの周回数でピットインせざるを得ない状態、その後の自分のスティントが長くなってしまったので、ミディアムタイヤでもかなりつらくなってしまいました。
ただ、最終戦は通常ピットタイミングを行なえればもうちょっと上の順位を狙えるんじゃないでしょうか。クルマのバランスもいろいろと反省する部分もあるので、それを修正して次のレースには万全な体制にしたいと思います。
ドライバー 新田守男
僕のミスで壊してしまったマシンをメカニックさんたちがしっかり直してくれたので、いきなりの予選でも問題なく走れてヨコハマ勢としては3番目ですから、そんなに悪い感じじゃなかったんです。
そういう印象だったから決勝もあんまり心配していなかったんですが、思った以上にタイヤが早い段階でグリップしなくなってしまったので早めにピットに入ってもう1種類のタイヤで都筑選手に行ってもらいましたが、やはり途中から厳しくなってしまったようですね。
なんか路面とタイヤのマッチングに苦労している感じがあって、あとちょっとのところでポイントが獲れるところまで行ったんですが、この苦労を最終戦にいい意味で活かしたいと思います。
エンジニア 成澤健二
修復作業はそれほど長くかからず、思ったよりもダメージは及んでいませんでした。夜の9時ぐらいですかね、終わったのは。足まわりはまぁまぁいっていたんですが、スペアパーツがあったのでそれは換えて。何よりフレームが無事でしたし、大事なところや持っていないパーツは生きていたんで、ちょうど良くなんとかなりました。
予選、決勝に関しては、どのチームもそうですがドライをまったく走っていなくて、完全にぶっつけ本番状態ではあった中では、まぁ良かったかなと思います。
最終戦に向けてはブレーキとか課題はいくつかあるので、そのあたりを対策して、もっと上に行ってもらえる状態を作りたいと思います。