■決勝
11月12日(日)天候:晴れ コース状況:ドライ
リタイア 12周
この最終戦も予選の後にフリー走行が設けられていなかったため、ウォームアップが15分に渡って実施された。まずはスタートを担当する都筑が最初にJMS LMcorsa 488 GT3に乗り込み、コースオープンと同時に走行を開始。
すぐにピットに戻ってドライバー交代の練習も行なって、そこからは新田がドライブ。1分51秒525をベストに、コンスタントに5周の計測ができ、準備万全であることを強くアピールした。
ウォームアップ終了後JMS LMcorsa 488 GT3はグリッドに並べられた。気温、路面温度とも土曜日より上がっていたが、もちろん想定の範囲内。
いくつかのセレモニーが行われた後、いよいよ都筑はエンジンに火を入れる。栃木県警の白バイ、パトカーによるパレードランが1周行われ、その後にフォーメイションラップが行われる。ホームストレートに戻って、グリーンシグナルの点灯と同時に今季最後の決戦がスタートした。
無事オープニングラップをクリアした都筑は、ややポジションを落としはしたが、そこからの走りは安定そのもの。反撃の機が熟するのをしっかりと待っているかのような印象すらあったほどだ。
しばらくは単独走行だったが、10周目を過ぎたあたりから前方との差を詰めていき、14番手を争う集団の背後につけるまでに。間もなくチャンスが訪れるのは必至だった。ところが、13周目に差し掛かった時、JMS LMcorsa 488 GT3の姿が、その集団の中にない。そして、無情にも場内アナウンスがヘアピンのイン側に止まったことを伝えてきた……。
駆動系のトラブルが発生し、都筑が自らの判断で最も安全な場所にマシンを止めていたのだ。ここまでの7戦すべて最後まで走ってチェッカーを受けてきただけに、最終戦にまさかのリタイアという残念な結果で終わることになったが、2016年のスーパーGTはこの戦いで全スケジュールを終了。
必ずリベンジを果たすため、またさらなる飛翔を果たすため、来たる新たなシーズンもLMcorsaはサーキットに戻ってくる。まずは今シーズンチームを支えてくれた、スポンサーをはじめとする全ての方々の1年間の応援に心から感謝したい。