「自動車レースの主役は人間なのか機械なのか」という疑問は、きっと自動車レースが始まった頃からさまざまなかたちで投げかけられ続けた宿命みたいなものなんだと思う。レーシングテクノロジーが未熟だった時代は、きっと人間であるドライバーのテクニックがモノを言ったのだろうけれど、自動車技術が高度になった近年は機械からいかにうまく性能を引き出すかが競われるようになって、人間の関与する領域がかなり小さくなってきたように感じる。

 真夏のツインリンクもてぎで開催された2021スーパーGT第4戦もてぎでも、スタート前、ホンダの佐伯昌浩ラージ・プロジェクトリーダー(LPL)は「各チームが選択したタイヤがどのように機能するかがカギになる」と予想していた。これを拡大解釈すれば、人間であるドライバーがいくら頑張っても、タイヤがコンディションに合わせて機能しなければどうにもならない、ということになる。言ってしまえば、レースの勝敗はタイヤを含む機械が決めることになるということだ。

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弓川いち華ゆみかわいちか
2026年 / スーパーGT
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