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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.08.25 14:40
更新日: 2021.08.25 14:44

Max Racing 2021スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | Max Racing 2021スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

Max Racing
レース結果報告書
2021 SUPERGT Rd.3 鈴鹿サーキット

日時 2021年8月21~22日
■車両名 たかのこの湯 GR supra GT
■場所 鈴鹿サーキット
■ゼッケン 244
■監督 田中哲也
■ドライバー 三宅淳詞/堤優威
■チーム Max Racing
■リザルト 予選3位/決勝1位

プロとして飯を食うために

 才能ある若手ドライバーにチャンスを与えたい。そうしたGo Maxチームオーナーの想いを託された田中哲也監督が率いるMax Racingは、スーパーGT挑戦2年目の今年、車両をGT300規定のGRスープラに変更しました。2020年シーズンにデビュー、GT300クラスにおいて2勝を上げチャンピオン争いを展開した実績をみても性能は折り紙付き。しかしながら、ここまでの3戦でその実力を出し切るところにまでは到達できていませんでした。ドライブするのはスーパーGT参戦2年目の三宅敦詞と、フル参戦1年目の堤優威です。

 GT300クラスにエントリーする3台のGRスープラのなかで今季表彰台に乗っていないのは、唯一たかのこの湯 GR Supra GTだけとなっていました。第3戦鈴鹿の延期により、今季3戦目として開催された第4戦もてぎでは4位入賞。事前の横浜ゴム、タイヤメーカーテストにおけるタイヤ選択やセットアップも奏功し上昇機運をつかんだものの、あと一歩表彰台には届きませんでした。こうして8月21~22日に迎えた第3戦鈴鹿。テストも含めてチームがGRスープラを鈴鹿で走らせるのはこれが初めてです。

 2種類のタイヤ選択を託されて公式練習を走った堤優威は、いきなり1分58秒台のタイムを記録しました。「テクニカルディレクターである武士さんのセットアップが決まっていました」と優威。第4戦もてぎでみつけた課題を踏まえ、鈴鹿のサーキット特性と合わせて重量配分等の改善を実施して持ち込みました。「サクセスウエイトを42kg搭載していたこともあり、この時点では予選では5番手までに入れればいいかな」と優威は考えていたと言います。

 前戦もてぎでは三宅が予選Q1を担当。Q2を優威が担当だったのを、今回は交代して優威がQ1を担当します。公式練習で少しセットアップを進めてバランスをさらに改善。結果、優威は予選Bグループ2位に約コンマ3秒大差をつけてグループトップタイム、1分57秒567を記録しました。充分にポールポジションを狙える速さがあることを証明しました。

 Q2を担当した三宅のターゲットは同じGT300規定車両で、鈴鹿を得意とする61号車です。アタックラップ、その時点でのトップタイム61号車にセクター3までおよそコンマ1秒差に迫り、残すは日立Astemoシケインのみ。ふたつのエイペックスの間でわずかにスロットルを開けすぎてホイールスピン、そのままコーナー立ち上がりで姿勢を崩して、ここからコントロールラインでおよそコンマ4秒ロス。1分57秒875のタイムで予選3位となりました。

「ポールに届いたかはわかりませんが、うまくまとめれば2位にはなれたはずです。ボクのミスです」と三宅。

「コクピットのダッシュモニターにはセクタータイムも表示されます。いいタイムできていることがわかって、あとはシケインだけとなれば、ミスするとすれば突っ込み過ぎるか、踏み過ぎるか(笑)。守りに入って『置き』にいくより、攻めた結果なので、そちらの方がいいです。しかし、プロとして飯を食うためには、ここというところで絶対にミスせずにまとめ切らないといけない。そこに本人が厳しく向き合ってもらう必要があります。だから、失ったものは自分で取り返してこいと、明日はスタートを任せることにしました。プレシャーがかかる状況でも、そこを乗り越えないと上にはいけない」(哲也監督)

 レースは流れを掴むことが重要。それもサクセスウエイト制を採用しているスーパーGTではチャンスは何度も巡ってこない。このレースを知り尽くす哲也監督は常々語っています。ヨコハマタイヤの進化とマシンのセットアップが決まり、ライバルを凌駕するパフォーマンスを手にした、この瞬間のチャンスを活かすか、逃すか、決勝ではふたりのドライバーが試されます。

「少なくとも5号車を抜いて61号車にへばりついて帰ってこい。三宅にはそう伝えました」(哲也監督)。

「5号車と同じマザシャシーをつちやエンジニアリングでは使っていたので、(松井)孝允さんや(佐藤)公哉選手、武士さんに特性を教えてもらいました。ガソリンを積んでいて重い時には加速が厳しいということも聞いていたのでスタートに賭けていました」(三宅)。

2021スーパーGT第3戦鈴鹿 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 永原芽衣さん(Max Racing)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 永原芽衣さん(Max Racing)

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