SUPER GT
第8戦（最終戦）
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300KM RACE
富士スピードウェイ
予選：11月27日
天候：晴れ
コース状況：ドライ
予選：6位
2021年SUPER GTシリーズ第8戦（最終戦）は、5月の第2戦以来今年2回目の富士スピードウェイが舞台。今回は最終戦ということで、サクセスウエイトなしでのガチンコバトルとなる。予選日は朝から青空が広がり、雪を被った富士山も美しい姿を見せた。そして大勢のファンがサーキットに詰めかけた。前回の第7戦から3週間のインターバルではあったが、チームはしっかり車両を整備し入念な準備をして富士へ入った。
9時にスタートした公式練習は、阪口良平がステアリングを握ってコースインし、持ち込んだ車両のセッティングを確認しタイヤを履き比べて周回を重ねていった。また加藤寛規も交代後に確認。このセッションでは阪口のマークした1分35秒809がベストタイムで、トップの車両とは0秒439差の5番手につけ好感触を得た。そして今回も公式練習の後に、FCY（フルコースイエロー）のテストが20分間実施された。
今回のGT300クラスは参加台数が28台で、公式予選はA、Bとふたつのグループに区分。チームランキングにより14台ずつに振り分けられ、今回はB組に区分された。気温9度、路面温度15度の14時48分、10分間の公式予選Q1がスタート。阪口がコースインしてゆっくりとタイヤを暖めていく。5周目に1分35秒818で6番手につけたがこれを上回る車両があり、阪口のタイムは9番手となった。しかし阪口はアタックを続け次の周に1分35秒307へタイムアップ。3番手につけてQ2進出を決めた。
勝ち残った16台で上位グリッドを決めるQ2は気温、路温ともに下がった15時23分から10分間行われ、加藤がコースイン。計測5周目に1分36秒594で10番手となるが、このタイムはコカ・コーラコーナーでの走行外走行（四輪脱輪）となったためアタックを続け、翌周に1分35秒446へ大幅タイムアップ。これで6番手となりセッションは終了となった。明日13時にスタートする決勝レースは、3列目から表彰台を狙う。
コメント
加藤寛規
「持ち込みのセッティングが良くブリヂストンのタイヤも良かったので、前回までとはクルマのバランスが違う印象でした。エンジニアと話をして予選までにバランスを変えてもらったところ、予選はすごく良くなりました。アタックしていた周で四脱を取られたので（アタックできるのは）残り1周だけとなって、ちょっと置きにいきました（無理をせずそつないアタックを続けた）。今年最後のレースでお客さんも結構入ってるし声援も多かったので、良いレースを見せたいなと思って頑張ります」
阪口良平
「走り始めからセッティングが良かったのですが、新しいタイヤはアンダーステアの傾向がありましたから、そこを改善してもらい予選に臨みました。ただクルマがミッドシップなのでフロントタイヤが暖まるのに時間がかかり、最後の1周しかタイムを出せません。ブレーキはデバイス（装置）が頑張ってくれるのですがグリップしないとどうしようもないので、ドライバーが合わせる感じで調整しながら走りました。加藤さんにつなげられたし6番手というのは良い順位だと思います」
渡邊信太郎チーフエンジニア
「練習走行の走り始めから速かったですね。予選までに細かい調整をした結果、ずいぶん乗りやすい方向に来たようです。前回の富士で出ていた100Rでリヤがフワッとするような動きは改善しました。タイヤはソフトが本命だったのですが、ハードの方が走りやすいということで予選はハードを選びました。タイムはもうちょっといけたのかなと思いますが、上位3台は速過ぎです。今年最後のレースなので良い形で締めくくりたいですね」
