4月9日に岡山国際サーキットで、スーパーGTのサポートレースとして第1戦が行われたFIA-F4。2年目のシリーズ開幕戦を制したのは、昨年5月に亡くなった往年の名ドライバーである松本恵二さんの“最後の弟子”、川端伸太朗(SUCCEED SPORTS F110)だった。

●松本恵二さんの『最後の弟子』

 川端は1992年9月14日大阪府生まれ。FIA-F4にはシリーズ初年度の2015年から参戦し、序盤戦こそ予選で上位を獲得していたものの、中盤苦戦。1年を通じて表彰台にも立てず、最上位は4位だった。

 そんな川端は、じつは昨年亡くなった松本恵二さんに薫陶を受けた「自分が最後のドライバー」という存在。所属するサクシードスポーツは、これまでも伊沢拓也や塚越広大、野尻智紀等トップドライバーを輩出してきた松本さんの“DNAを継ぐ”チームで、松本さんは昨年のFIA-F4開幕戦岡山、そして第2戦富士とアドバイザーとしてチームに帯同していたが、その後亡くなった。いま、永守正代表率いるチームのピットには松本さんの遺影とヘルメット、花、そしてシーバス・リーガルが飾られている。

サクシードスポーツのピット。松本恵二さんの写真とヘルメット、花とシーバス・リーガルが飾られる
サクシードスポーツのピット。松本恵二さんの写真とヘルメット、花とシーバス・リーガルが飾られる

 松本さんが亡くなったあと、川端の師匠となったのは、昨年限りでGT500を引退した、松本恵二さんの“教え子”脇阪寿一と、脇阪薫一だ。とくに寿一からは“愛弟子”として多くの教えを受けてきているが、目立った成績を残せなかった初年度を終え、「精神的に弱い部分もありました。この先レースで生き残っていくためには、自分が変わらないといけない」と2年目に向けて意識を変化させていった。

「トレーニングを積めば、体力はもちろん精神的にも強くなる」と寿一から教えられた川端は、寿一とともにグアムで仲田健トレーナーによるトレーニングに参加し、「自分を追い込んで、『自分にはこれしかないんだ』と言い聞かせて」自らを鍛え上げた。

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