■タイヤは? 性能調整はどうなる?
また、ラテルは現在車種バラエティが増えているGT4については、「スパ24時間では、65台のGT3カーが参戦している。だからGT3と、JAF-GTカーだけで十分だろう」と現段階では考えていないという。性能調整(BoP)についても「スーパーGTでも使われているし、世界中の選手権でBoPをSROのものを使っている。うまくいくだろう」としている。
さらに、「おそらくこのプロジェクトではタイヤはワンメイクになるだろう。BoPもその方が定めやすい。日本のタイヤメーカーかどうか!? それは僕の役割ではないね(笑)。モビリティランドが決めてくれるだろう」とタイヤワンメイクを示唆した。ちなみに、SRO主催のレースではピレリが多いが、昨年のセパン12時間ではヨコハマも使用された。
そしてモビリティランドが目指すのは、他の多くの著名な耐久レースと同様に、鈴鹿10時間耐久を「鈴鹿市全体を巻き込んだイベントのようなものができれば(山下社長)」という夏のお祭りイベントにしたいということだ。すでにモビリティランドでは、行政を含めた話をしているという。週末だけの開催ではなく、1週間を通した“お祭り”が理想のようだ。
そのコンセプトがあることから、インターコンチネンタルGTチャレンジのような“世界戦”になることは、ラテルは「現在協議中」というものの、山下社長は「それほどこだわってはいません」という。
「1000kmのはじまりも、8耐のはじまりも最初は世界選手権ではありませんでした。その後変遷は重ねてきましたが、まずは我々のイベントが魅力的なものになるということが先になります」
