F1ニュース

2017.01.03

【特集:F1の人気向上策を考える】「スプリントレース化」でファンの心をつかめるのか


 F1の人気向上を図る必要性が叫ばれるなかで、いくつか週末のフォーマット変更案も出てきている。たとえば、ジェンソン・バトンは、より若い世代に訴求するために、F1の決勝をもっと短くすべきだと提言した。確かにレース時間の短縮は、比較的簡単にできる「対策」かもしれない。だが、それではF1が抱えている問題そのものは解決されないと、英AUTOSPORTのローレンス・バレットは考える。 

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■「若いファン獲得のためにレースを短縮すべき」とバトンは言うが…

 グランプリウイークエンドのフォーマット変更について、以前から議論がなされており、土日のみの開催にする、予選をレース方式にする、レースを短縮して2回行うなど、さまざまな案が唱えられている。

「F1の何かを変えられるとしたら何を変えるか」と質問されたバトンは、若い視聴者に訴えるためにレースをもう少し短くすべきではないかと答えた。

「10年とか20年とか、ずっとF1を見てきた筋金入りのファンは、簡単には離れて行かないし、これからもグランプリレースを最初から最後まで見てくれるだろう。だけど、追い求めている相手は、そういった層ではないからね」

「観客を1時間半もレースに引きつけておくというのは、ものすごく難しいと思う。集中力がそんなに長くは続かないのが普通だ」

「子供と同じで、それほど長時間、じっと座ってひとつのことをしていられないんだ。どうしても別のどこかへ移動して、何か違うことをしたくなる」

ジェンソン・バトン
ジェンソン・バトン

 彼の言うことにも一理ある。F1が、もっと若い観客に訴求していく必要があるのは確かで、しかも人々の余暇の過ごし方において、F1観戦と競合する選択肢は増える一方だ。

 だが、世間の人の集中力の持続時間が短いという見方には、疑問の余地がある。一般の人々が退屈なものに不寛容であるのは、昔も今も変わらない。また、筋金入りのファンはグランプリレーシングのターゲット層ではないというのも、不当な見解ではなかろうか。

 長年にわたって熱心にレースを見てきた忠実なサポーターも、F1にはなくてはならない存在だ。現在、サーキットへ観戦に来るのは主にそうした人々であり、自分の子供たち(つまり次の世代)をレースに連れてきて、F1に興味を持つ機会を与えているのも、彼らなのだから。

 つまり、F1には筋金入りのファンと、より若い世代の観客の両方が必要なのである。そして、グランプリのレース時間を短くしても、この2つの層の両方にとって魅力的なものにはならない。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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