一方、最高出力330PS、最大トルク700Nmを誇る3リッター直列6気筒クリーンディーゼルターボの“OM656”を搭載する3代目の『GLS400d 4MATIC』は、オフロード走行用のローレンジギヤを備える“オフロード・エンジニアリングパッケージ”をオプション設定する4MATICを採用し、前後100~0%から0~100%の連続可変トルク配分を実現。
その足元には高度に複雑なセンサーシステムとアルゴリズムを用いて、減衰特性を路面の状態や走行条件にリアルタイムで適応させるADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム・プラス)と呼ばれるエアマティック・サスペンションを標準装備する。
また、AI音声認識操作機能であるMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載したインテリアは、12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備し、1枚のガラスカバーで融合することでドアパネルまで流れるような先進的空間を演出。ホイールベースも先代比で60mm延長され、居住性と積載性も大きく向上させている。
この2列目、3列目のシートはユーテイリティ機能も強化され、とくに2列目は電動シートバックによる前後スライド機能でレッグルームを最大87mm拡大可能なほか、40:20:40の分割可倒式シートバックやヘッドレストは電動調整式に。
3列目も全モデルで身長194cmまでの乗員を想定し、ここでも独立調整可能な空調システムや専用のUSB充電ポートを設定。3列使用時のラゲッジ容量は470リットルで、シートをすべて格納した場合は最大2400リットルまで荷室容積を拡大することが可能に。またトランクスルーの横幅を72mm拡大したうえ、スイッチ操作によりリヤの車高を50mm下げる機構を備えるなど、積み下ろしの際にも最大限の配慮がなされている。
その『GLS400d 4MATIC』では、今回の装備変更によりアップル・カープレイやアンドロイド・オートに対応し、使い慣れたスマートフォンのアプリを車内のメディアディスプレイで使用可能な“スマートフォン連携機能”が標準装備に。
これらの見直しにより両モデルともにメーカー希望小売価格が改訂され、リース契約満了時に残価の差額清算が不要なクローズエンドリースや、5年間10万kmまでの一般保証と無償のメンテナンスプログラム“EQケア”を全車標準設定とする『EQC400 4MATIC』は960万円(税込)に。一方の『GLS400d 4MATIC』は1318万円(税込)となっている。


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