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国内レース他 ニュース

投稿日: 2020.12.11 19:45
更新日: 2020.12.11 19:59

最終戦を待たずチャンピオン決定の可能性も【スーパー耐久 第5戦オートポリスプレビュー】

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国内レース他 | 最終戦を待たずチャンピオン決定の可能性も【スーパー耐久 第5戦オートポリスプレビュー】

 総獲得ポイントで2位、有効ポイントでは3位につける31号車 DENSO LEXUS RC F GT3の嵯峨宏紀は「正直、クルマの素のスピードだけでいうと僕らと888号車は手も足も出ないくらい差があると感じています。第1戦の富士24時間を2位で終えて大量ポイントを手にし、その後のレースでリタイアもなく、ライバルが脱落するなか上位でフィニッシュというパターンが続いて。結果的にライバル勢とポイント差が拮抗しているのですが、スピードだけで言えば僕らのクルマは5台中5台目です」と吐露する。

「何事もなければチャンピオンは厳しいだろうなとは思っています。ただ、勝つ気もないのにグリッドにクルマを並べる人はいないので(苦笑)。少しでも可能性があるならそこは追求していきたいですね」

「もちろん、現実的にはかなり厳しいということも理解しています。やれる範囲で少しづつ改善はしていますけど、まだまだこのクルマについて勉強しなければいけないところが多いというのがST-Xクラス1年目の印象です」と、今年から投入したレクサスRC F GT3のポテンシャルを引き出すために苦労を重ねているようだ。

 そんなレクサスRC F GT3だが、第4戦もてぎを除いては大きなトラブルに見舞われていないことを忘れてはいけない。

「第4戦で電気系のトラブルはありましたけど、基本的にはトラブルがほぼありません。そこはレクサス品質なのかなと。耐久レースを戦う上ではそこは強みかなと思います」と嵯峨は語った。

 一方、タイトルに手をかける888号車 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3の根本悠生は「僕らは自分たちができるベストを尽くすだけです。自分たちのベストを尽くした結果、それが相手より速いのか、遅いのかというものだと思っています」

「シリーズタイトルを獲るために特別何かを変えるというよりは、自分たちが1秒でも速く走れるためにできることをしっかりやって、その結果勝てたらいい、という感じです」とデビューレースとなった富士24時間レースから続く、チームのスタンス通りに仕事を進めるだけだと話した。

「セットアップもタイトルがかかっているからとアグレッシブな方向にすることもなく、一貫性があり、動きの予想がつきやすい、ジェントルマンに優しいクルマを作っています。なので、表彰台に乗れたら万々歳ですね」

 低気温、低路温でのタイヤのウォームアップに関しては「そんなに困ってはいません。個人的にはイタリアで実施したナイトセッションの練習で気温10度以下を経験しています。ここでもロングスティント中のタイヤの冷えとかは気にしていません。ただ、色々と対策をして、ドライバー3人がさらに安心感を持って走れるような状態を作っている感じです」と語った。

 ピレリスーパー耐久シリーズ第5戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』は12月12日9時40分から公式予選が行われ、12月13日10時45分から5時間の決勝レースが開催される。

 前例のない12月中旬の開催となるオートポリス戦。過去のデータが参照できない未知の領域での戦いを強いられるなか、ランキングトップの888号車 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3がタイトルを手にするのか、それとも最終戦まで持ち越されるのか。予選から目が離せない展開となりそうだ。

DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/星野一樹/大八木龍一郎/藤波清斗)
DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/星野一樹/大八木龍一郎/藤波清斗)
DENSO LEXUS RC F GT3 (永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗/永井宏明)
DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗/永井宏明)
第5戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』金曜日の専有走行の様子
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