その後、壊れたターボとMGU-Hは解析のために分解され、2度とグランプリで使用されることはなくなったが、直接の被害を受けなかったICEはFIAによる封印を解かない範囲でメンテナンスされた後に、金曜日エンジンとしてサーキットに搬入されたわけだ。

 しかし、そのエンジンが何らかの不具合を受けていた可能性があるのではないかと、長谷川祐介総責任者は示唆する。

 もし、原因がそうだったとすると、ホンダの不安はまだ続く。なぜなら、スペインGPの初日にブローしたICEには搭載されていたターボ、MGU-H、MGU-Kは、時間の関係でいったんアロンソのマシンから降ろされたものの、今後も使用する可能性が残っているからだ。

「昔だったら、トラブルがあったパーツを使うということはしませんでしたが、いまは年間使用基数が制限されているので、完全に壊れていない場合は使いまわしするしかありません。またパーツに不安があれば、以前は一回ギヤダウンしてすべてのパーツをチェックしていましたが、現在は封印されているので、それもできない。いまのレギュレーションはトラブルが一度出ると、引きずるし、結果的にお金がかかってしまう」と長谷川総責任者は語る。

 ホンダの苦悩は、続く。

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