14周目に首位ベッテルがメルセデスAMG勢に先んじてピットインし、リカルドの後ろでコース復帰するがすぐさまDRSでパスして3位に上がった。一方のハミルトンは首位に立ってステイアウトし続けるが、1回目のピットストップを終えた周回遅れが出始めてタイムロスを余儀なくされる。
ハミルトンは予定よりも早く21周目にピットインしてミディアムに交換し、最終スティントにソフトタイヤでベッテル追撃を試みる。
逆に、首位に上がったボッタスは第1スティントを伸ばして2ストップ作戦を採るとともに、ピットストップを終えたベッテルを抑え込んでハミルトンを援護。
しかし、ベッテルは25周目のメインストレートでイン側のダートにはみ出しながら豪快なオーバーテイクでボッタスを抜き去って首位を奪いとった。
ボッタスは26周目にピットインし、上位は首位ベッテル、5秒差で2位ハミルトンだが、ソフトとミディアムの差でそのギャップは1周1秒のペースで広がっていく。28秒後方の3位ボッタス、さらにその8秒後方の4位リカルドもミディアムタイヤで走行している。その13秒後ろにはフォース・インディア勢が手堅く入賞圏を走る。
34周目、バンドーンがインに飛び込んできたマッサに気付かず接触してしまい、右フロントサスペンションを壊してリタイア。これでバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されてまだ2回目のピットストップを終えていなかった中団勢が揃ってピットへ。
メルセデスAMG勢はいったんはステイアウトしたものの、ハミルトンを36周目にピットへと呼び入れる。
しかし、それとほぼ同時にVSCが解除となってしまい、ハミルトンは何の特もなく普通にピットストップをしてしまう。
これでソフトに換えたハミルトンはもう1回ピットストップが必要なのに対し、ベッテルはハミルトンとのギャップが充分にできたため翌37周目にピットインしてミディアムに交換し最後まで走り切る戦略に出た。
ベッテルはピット出口でハミルトンとサイドバイサイドになるが、ターン1でリヤタイヤ同士を接触させながらも首位を守り切る。
ソフトを履くハミルトンはミディアムのベッテルに猛攻を仕掛け、巧みにディフェンスしていたベッテルを44周目のメインストレートで攻略に成功した。