これでいったんは1周2秒速いペースで走ったハミルトンだが、リヤのオーバーヒートを訴えてペースは鈍り、両者の差は2秒台で推移するが、53周目を過ぎたあたりからギャップが広がっていく。
後方では第1スティントを33周と長く引っ張ったウェーレインが7位に留まって善戦をするが、ターン2のコースオフ時にボラードのアウト側を走らなかったとして5秒ペナルティを科されているため、後方に数秒差で続く4台に抜かれる恐れがある。
それでもウェーレインは8位サインツを巧みに抑え、9位マグヌッセンよりも速いペースで走行して入賞圏内ギリギリのところをキープしている。
いっぽうのアロンソは、VSC直前の31周目にミディアムタイヤに交換してしまったためそのロスを被って14位を走行していたが、51周目にピットインしソフトタイヤに換えて現状打開を図る。ミディアムタイヤのウイリアムズ勢をオーバーテイクするが、エリクソンには追い付かず12位まで挽回するのが精一杯だった。
首位に立ったハミルトンは2位ベッテルを寄せつけることなく最後まで30周にわたってソフトタイヤを保たせ、そのままトップでチェッカードフラッグを受け今季2勝目、通算55勝目を挙げた。2位にはベッテルが4秒差で入り、チャンピオンシップリードを守った。
70秒以上遅れてリカルドが3位に入り今季初の表彰台を獲得。4位・5位にはフォース・インディア勢が入り、開幕5戦連続ダブル入賞を果たした。
6位ヒュルケンベルグ、そして7位でチェッカーを受けたウェーレインは5秒加算を受けてサインツに逆転されたものの8位フィニッシュでザウバーに今季初ポイントをもたらした。
64周目にターン4でクビアトのインを突いて接触したマグヌッセンはパンクで後退し、クビアトが9位。グロージャンが10位でなんとかポイントを獲得した。