F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第7戦エミリア・ロマーニャGP、第8戦モナコGP、第9戦スペインGP編です。
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ヨーロッパラウンドが始まると、F1チームで働く人々はいくつかの点で、より快適に仕事ができるようになる。
まず毎回の移動距離が短くなる。これはレースへ出かけるタイミングが少し遅く、家に帰って来るのは少し早くなることを意味し、結果として自宅のベッドで眠れる日数が増える。そればかりではない。仕事の環境も週末ごとに変わったりせず、いつも使い慣れたものになるのだ。
フライアウェイレース(ヨーロッパ域外で行われるイベント)では、チームのエンジニアリングとホスピタリティの各部隊は、それぞれのサーキットの常設の建物をベースにして仕事をする。これに対して、ヨーロッパの開催地では広大なパドックがあるだけで、そこに各チームが乗り入れた多数のトラックがエンジニアリングオフィスやホスピタリティユニットに変身する。ヨーロッパではどこのサーキットへ行っても、ピットガレージ裏の景色が同じに見える理由はそこにある。
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