もうひとつは、ザウバーとの契約は単にパワーユニット供給だけなのかという点だ。というのも、今回の契約にあたり、ザウバーはモニシャ・カルテンボーン代表、テクニカルディレクターのヨルグ・ザンダーをはじめ、数名のエンジニアが栃木県さくら市にある研究所『HRD Sakura』を訪れているからだ。単なるカスタマーチームがエンジンメーカーの本丸に入ることは異例中の異例だ。

栃木県さくら市にある研究所『HRD Sakura』
栃木県さくら市にある研究所『HRD Sakura』

 この点について、山本部長は「ザウバーの施設でホンダのクルマの開発を手伝うとカルテンボーン代表は言っています」と、より踏み込んだ関係を築こうとしていることを認めた。ただし、それはF1以外の分野での話だ。

「例えば、ザウバーのファクトリーで日本のGTレース用の部品を作る可能性もあるということです。ホンダもHRD Sakuraに100%の風洞があり、GTマシンの空力をやっているんですが、ザウバーの施設を使ってみてはどうかということです。具体的な話はこれからです」

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