一方でその後方のベッテルは順位を失うことなくピットインしてウルトラソフトに履き替え、ハイペースで猛攻を仕掛けてくる。
60周目にはライコネンがターン13でオーバーシュートしベッテルが前に出て6位へ浮上。さらにファステスト連発の走りで前の3位集団を追いかけオコンの背後に迫る。
オコンは65周目のバックストレートでペレスのスリップストリームに入るがペレスがインをブロックしたため次のメインストレートへの立ち上がりが遅れてベッテルに攻め込まれ、ターン1でオーバーシュートして5位を奪われてしまう。
ベッテルは68周目のターン13でペレスのインを突いてパスし4位まで浮上。さらに3位リカルドを0.6秒差まで追い詰めたものの追撃はここで終わりベッテルは4位でレースを終えた。
アロンソは最後まで10位を走行していたが68周目のターン8のブレーキングで「エンジン! エンジンがブローした」とマシンを止め、完走扱いにはなったものの16位。マクラーレン・ホンダは今回もノーポイントに終わってしまった。
ハミルトンはスタートから無敵の独走で70周を走り切り優勝。ボッタスは20秒届かず2位に終わった。フォース・インディア勢は結局最後まで順位を入れ換えることなくペレス5位、オコン6位でフィニッシュ。
ピットストップ後にマシンに不調を来たしたライコネンは完走を優先させてペースを落とし7位、ヒュルケンベルグが8位、そしてストロールが9位に入り母国レースでついに自身初入賞を果たした。
10位にはグロージャン、いまだ無得点のジョリオン・パーマーはわずか1秒差で11位に終わった。