■スクーデリア・トロロッソ
マックス・フェルスタッペン 予選=9位
今日はいい予選結果を出せて、満足している。特に昨日はすごく悩まされ、難しい一日を過ごしたから、そこから挽回してQ3に進出できるとは正直思っていなかった。
その上、今回は今シーズンの中でも最も難しい予選だったと言える。コースはとても滑りやすく、1メートルでもブレーキングが早まるか遅れるかすると、ラップタイムを大幅に失ったりタイヤをロックさせたりしてしまう……。
すごく集中して走らなければならず、それを心掛けた結果、9番手で終えることができた。
全員のタイム差が小さいから、明日は間違いなく大変なレースになるだろうけれど、準備はできている。連続入賞が途切れないといいな。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=10位
また走ることができなくなり、もちろんいい気分ではない。でもそれも人生だ。
トラブルがあり、おそらく中国と同じ問題だということは、すぐに分かった。Q2の2度目の走行で確認のラップを走っていたら、前回と同じパワーの低下を感じた。上海で起きた時は初めて経験したトラブルだったが、残念なことに今回再びそれが起きた。問題を理解する必要がある。
でもこういうことを迷信的にとらえたことはないし、今後もそういうつもりはない。僕にできることはないから、前を向いて、レースのことを考える。
まだ自分のグリッドを正確に分かっていないので、それはこれから確認していく。でも絶対に諦めないし、決勝中に最大限挽回するためにいつもどおり全力を尽くす。
ここはオーバーテイクが楽なサーキットではない。タイヤのデグラデーションレベルや、他のクルマにぴったりついていくのが難しいことを考えると、順位を上げていくのは楽ではないだろう。でも長いストレートがあるし、ペースはいいから、無傷のままマシンを走らせることができれば、それなりのポイントをかけて戦うことができるはずだ。
うまく表現できる言葉が見つからない。今の気持ちは言い表せないよ。いい気分ではない。
時々自分が無力に思える。メカニックやエンジニアたちと一緒に懸命に作業にあたり、マシンをいい状態まで持っていった。素晴らしい速さを発揮できるようになったら、突然こういうトラブルが起きるんだ。
チームメンバーに対して自分は無力だと感じる。彼らを元気づけるためにやれることはほとんどない。逆に僕を元気づけるために彼らがやれることもあまりない。こういうことが起きてしまったのだから。
僕にできるのは、全力を尽くすことだけだ。1周目を無事に乗り切って、トップと戦いたい。ターン1の後、万全なマシンで戦ったレースは今年一度もないけど、今回こそはうまくやりたい。
これまでソチのレースでオーバーテイクをする必要に迫られたことがないから、どれだけ難しいのか分からないけど、僕はオーバーテイクが苦手な方じゃないから、問題ないはずだ。