更新日: 2016.05.02 02:55
マクラーレン「全開で走れていたらまだまだ行けた。難局を脱したと断言できる」/ロシア日曜
2016年F1ロシアGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは6位、ジェンソン・バトンは10位だった。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
ダブル入賞はチーム全体にとって素晴らしい結果だ。また、今シーズン初めから着実に成し遂げてきた進歩のしるしだ。
フェルナンドは見事なレースを走り、彼の特質として定評ある狡猾さ、攻撃性、楽観性といったすべてを披露した。スタート直後にレースの行方が決まった。オープニングラップの大混乱を利用し、14位から8位にポジションを上げたのだ。そこからは常にトップ10内を走ることができ、チェッカーフラッグを受けるまでにさらに順位をふたつ上げた。6位は彼の努力に報いる素晴らしい結果だ。
そうはいっても、彼のレースはどちらかというと単独走行の部分が多く、常に燃料メーターを気にかけながら走った。4位のバルテリ・ボッタスとの差を見ると、彼がどれだけ抑えて走っていたかが分かる。一方でレース終盤にはほんの何周かだけ、プッシュして非常に速いラップを走っている。そのラップタイムを見ると、レースを通してペースをフルに発揮していれば、彼がどれだけの結果を出せたか、そのポテンシャルを感じ取れる。
フェルナンドのレースはスタートで決定づけられたが、ジェンソンのレースは終盤になってから実を結んだというべきだろう。彼はオープニングラップのカオスによって大打撃を受けたが、彼らしい巧みで勇敢なパフォーマンスを見せ、長きにわたる4台のバトルを楽しみ、最終的に10位を獲得した。
今回のレースは組織全体の全員の努力を示している。マクラーレン・レーシングとホンダのみならず、テクニカルパートナーであるモービル1もその一員だ。モービル1のオイルと潤滑油が、進行しつつある開発において重要な役割を果たしている。パートナーたちにとっても、その信頼と信念が報われつつあるといえる。
まだ我々のツバメは夏の訪れを告げに来てはいない。それは分かっているが、我々は難関を脱したという確信を強く持ち、シーズンを通してさらなる進歩を成し遂げていく。