ダウンフォースレベルが違う状況だったので、単純な比較はできないが、フリー走行2回目の最高速ではストフェル・バンド―ンが最下位の311.8km/hだったのに対して、アロンソは13番手の速さとなる322.6km/hをマーク(トップはダニール・クビアトの330.4km/h)。ルノー、ハースの2台ずつよりも速かった。長谷川総責任者は「コンマ2秒ぐらいは速くなっていると思う」と語っていることから、およそ10馬力の性能向上はあったと考えられる。

 ところが、その大切なアップデートエンジンをオーバーレブさせてしまった。もし、研究所に送り返して調査した結果、今後使用できないことになったら、アロンソの4基目はわずか35周(210km)しか使用せずに終了となる。

 さらに今回そのスペック3は1基しか持ってきていないため、土曜日以降アロンソのマシンに搭載される5基目はスペック2となる。つまり、ペナルティを受けて、ステップダウンしたエンジンに交換することになる。

 金曜日に使用しているギヤボックスは、土曜日に向けてペナルティなしで交換できる。したがって、ギヤボックストラブル自体は大きな問題ではない。問題はそれによって、年間使用基数内の4基目として投入した虎の子のスペック3がダメージを受けたことだった。

「(オーバーレブで)バルブタッチしていないか。もし、バルブが曲がっていたら、泣いちゃいますよ」と肩を落としていた長谷川総責任者だった。

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