そのためラップタイムは一旦1分50秒台まで落ちた。そしてバッテリーがフル充電となったところでパワーユニットを予選アタックモードに切り替え、47周目4MJをフルに使って1分45秒346を記録。
それでもアロンソは満足せず、もう1回のアタックを要求した。
MCL「もう1回だけG10(予選モード)を使っても良い。それでダメならなんとかマシンを持ち帰ることに集中してくれ」
49周目に全体で6位となる1分45秒168を記録すると、テンプルは今度こそ最後だと強い口調で言った。
MCL「OK、残り2周だ。マシンを持ち帰れ」
そしてアロンソは無事に51周を走り切り、9位で今季初ポイント獲得を果たした。
MCL「よくやった、フェルナンド。チームにとって今季初ポイントだ。よくやった」
ALO「バクーで2ポイント獲れるなんて、全く予想していなかったね。みんな良い仕事してくれたよ」
通常モードで1周2MJの回生のみでセバスチャン・ベッテルが47周目に記録した最速タイムは1分43秒441。アロンソは予選モードで4MJを使って1.727秒落ち。このタイム差と9位という結果にエースが満足していないことは明らかだった。