ただし、FIAのあるスタッフはこう説明する。
「ジャンプスタートというのは、ある一定の加速度を超えて動いた場合に認定される。つまり、その範囲内でわずかに動いた場合は、ジャンプスタートとは認められないんだ」

 そのような明確なデータがあるのなら、FIAはそのデータを開示するべきではないか。なぜなら、この日のレース審議委員会のメンバーには、ボッタスの同郷フィンランドの元F1ドライバーであるミカ・サロが加わっていたからだ。

 スポーティングレギュレーション38条3項では、ジャンプスタートした場合のペナルティは以下の2通りが科せられることになっている。

38条3項c)ドライブスルーペナルティ
38条3項d)10秒間のストップアンドゴーペナルティ

 オーバーテイクが数えるほどしかなかったこの日、コンマ6秒差でチェッカーフラッグを受けたボッタスとベッテルの勝敗を分けた最大の要因は、コース上でのバトルではなく、結果的にレース審議委員会の裁定となっただけに、FIAにはもう少しわかりやすい対応をお願いしたい。

本日のレースクイーン

河村澪かわむらみお
2025年 / スーパー耐久
Hitotsuyamaレースアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円