ただし、FIAのあるスタッフはこう説明する。
「ジャンプスタートというのは、ある一定の加速度を超えて動いた場合に認定される。つまり、その範囲内でわずかに動いた場合は、ジャンプスタートとは認められないんだ」

 そのような明確なデータがあるのなら、FIAはそのデータを開示するべきではないか。なぜなら、この日のレース審議委員会のメンバーには、ボッタスの同郷フィンランドの元F1ドライバーであるミカ・サロが加わっていたからだ。

 スポーティングレギュレーション38条3項では、ジャンプスタートした場合のペナルティは以下の2通りが科せられることになっている。

38条3項c)ドライブスルーペナルティ
38条3項d)10秒間のストップアンドゴーペナルティ

 オーバーテイクが数えるほどしかなかったこの日、コンマ6秒差でチェッカーフラッグを受けたボッタスとベッテルの勝敗を分けた最大の要因は、コース上でのバトルではなく、結果的にレース審議委員会の裁定となっただけに、FIAにはもう少しわかりやすい対応をお願いしたい。

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